HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

正統派続編! 「インクレディブル・ファミリー」

正統派続編!

インクレディブル・ファミリー

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あらすじはスーパーパワーを持つボブたち家族は平凡な日常を送っていたが、ある出来事をきっかけに、母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることに。多忙になった彼女の代わりに家事と育児を任されたボブは、底知れない能力を秘める息子ジャック・ジャックの世話に悪戦苦闘。そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。引用元 映画com


14年ぶりに復活した企画を前作の終わりすぐに持って来ていて最高のヒーローが帰ってきた。


自分にとって最高のヒーローがMr.インクレディブルなので、下手な続編はちょっとと思っていたが、最高の形で帰って来てくれた。


基本構造は前作のセルフオマージュ込みでよく出来ていた。妻のイラスティガールがヒーロー復帰して、夫のボブが主夫になってという前作の逆転構造で、女性の社会進出や男性の家事をどう扱うかなど現代的なテーマも盛り込んでいる。


それでいて可愛らしいジャックジャック。

赤ん坊にして最強の存在という見ていて飽きさせない素晴らしい力を持ったコメディキャラクターを出してくれた。(前作のモーツァルトを聴いてから能力に覚醒した!)


そして、算数が苦手なダッシュとの親子の葛藤やヴァイオレットの初デートの流れが見事にドラマパートを盛り立てていた。(ヴァイオレットがより魅力的なキャラクターに進化していてここも良い点だった)


それでいて、イラスティガールのアクションは強烈な出来栄えで、見ていてはらはらドキドキさせられる。


そして黒幕の正体とその主張もなかなかユニークな視点を持って描かれていて、ここも素晴らしかった。


また戦闘シーンは前作ではなかったある敵キャラクター達が登場し、続編らしくなっている。

(詳しくは書けないがここの描写はいいアイデアだったと思う)


話運びもロジックがしっかりとしており、キッチリ魅せてくれる。ここのロジックが見事に伏線を回収していて最後に向けて綺麗にまとまっていてとても良かった。


最後のエンドロールも見事な音楽で最高の盛り上がりだった。

 

総論としては14年ぶりの復活を素直に喜べるほど、正統派な続編でありながら、現代の家族問題をきっちり抑えた内容に仕上がり、なおかつ続編として素晴らしい質の高い出来栄えに仕上げていた。本当にファンとしては嬉しい限りだけれど、ここまでくると3も期待してしまう。それくらい良質な内容の仕上がりだった。

ポケモンパワー!!!「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」

ポケモンパワー!!!

劇場版ポケットモンスター みんなの物語

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あらすじは1年に一度の祭りでルギアから恵みの風がもたらされる街フウラシティを舞台に、新しい仲間たちとの物語が紡がれる。1年に一度の風祭りの最終日に、ルギアからの恵みの風がもらえるというフラウシティ。偶然、祭りに参加していたサトシとピカチュウは、リサ、カガチ、トリト、ヒスイ、ラルゴという5人の仲間と出会う。それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せずにいる5人との出会いが、運命の歯車を回し始める。 引用元  

映画.com


リブートの流れの中での一作。みんなの物語というだけあって、群集劇の要素が強く、コミュ障の博士、ポケモン嫌いな老女、嘘つきな中年男性、市長の娘、陸上を怪我でやめた女の子と他にもいるがこの辺りがサトシを中心に話が進んでくる。


今回もサトシが、完全に良い人物というかコミュニケーション能力の高さで話をきっちり話を進めている。


また、悪役としてロケット団のメンツがきっちり話を運んでいて、コミカルでユニークだ。


また伏線の張り方もわかりやすいがきっちり張っている部分が多く割と良い。


そして何よりポケモンの可愛らしさ、動きの面白さがアニメーション特有の素晴らしさで楽しまさせてくれる。キャラクターごとにもちろん違うユニークさがあり、例えばウソッキーの動きは懐いた犬のように行動したりする。これが絶妙にキャラクターごとに違う。ネイティオなどはわかりやすい。


話は完全に王道の流れで、子供向けでもあるがポケモンらしくマイナスにはなっていない。


群集劇として皆の力を集結させる内容になってくるのはやはり良い。また、今回の幻枠のゼラオラというポケモンの見せ方もカッコいいし、キャラクターとして魅力ある風になっている。


そして、ルギアの情報が最初からきっちり出ているが、それが生きてくるシーンはやっぱり分かっていても良いものは良い。

 

総論としてはポケモン映画らしく、まとまっていて、見ていて満足感があった。ピカチュウとの初めから友情が無条件であるのは前作を見ていないとわからならないかもしれないが、ポケモン映画のリテラシーがあれば今作もキチンと楽しめる作品になっている。

ネタバレ注意!「カメラを止めるな!」

ネタバレ注意!

カメラを止めるな!

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あらすじが紹介できないほどの内容で、今劇場で人気のこの作品。出来るだけネタバレにならないように解説して見たいが、確実にネタバレに触れる事になると思うので、ネタバレせずに結論を言うと近くのシネマでやっている人は今すぐに見に行った方がいいレベルの作品なので、ぜひ何も聞かず、何も見ずに鑑賞してほしい一本だ。


ここからネタバレ気味に書いていくが、それが嫌ならこんな記事読まずにさっさと見てきてほしい。ではこの作品の印象だがとにかく笑わせられられた。前半のつまらない不可解なシーンの連続が後になってとにかく生きて来る。


ポン!!!やよろしくです〜などのキラーワードで笑わせにくるのは卑怯。


それでいて、内容的にグッとくる伏線の張り方など秀逸だった。


例えば途中で鳴る不可解な音の必然性や酒飲みのおっさんの禁酒方法からの演出が最後にショットの構図を閃く方向に生きてくる。


他にもヘアメイク役のあのキャラクター性が異常にキレがよく、本当によく出来た役者になっていた。役者になると人が変わるのが本当に受けた。


そして、監督の映画への思い。この映画関係者全ての人間が思っているだろうこの熱意が伝わってくるようだ。


とにかく前半戦の不自然な部分が全て、振りになる構成技術は素晴らしいものがある!

 

前半のあるシーンまで映画のテイストの問題から私はこの部分は苦手だが、それを超えてからガラリと印象が変わる。それが素晴らしい。本当に見事な出来栄えをしていると言っていい。

 

その巧みな構造がこの映画のキモであり、ネタバレ注意の部分でもあるのだが、とにかくそこまでは一種普通の作品と別の映画でもある。

 

総論としてはネタバレになるので語れない部分が多いが、このアイデアを思いついた時点で半分勝ったも同然のシナリオになっていた。それに適切な配役が決まり、この映画は制作費300万とは思えないほどのクオリティを叩き出している。


特に最後の俯瞰ショットの作り方には映画愛がとても感じられ、愛おしい一作になった。

200記事突破!!「毎日投稿のめんどくささ」

無事に毎日投稿で、200記事突破した。

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正直毎日約原稿用紙400字詰め2枚分を馬鹿正直に続けるのは辛いというよりも「めんどくさい」

 

それでも続けるのは習慣化させる事によって映画をより見るため、理解を深める為に、気軽にできる分量で、見続け、書き続けた。

 

それで得たのはある程度の手癖の付いた評論方法が身についた事くらいで、別段大した事ではない。やはりまだ書き始めて200記事目というのが、よくないのだろうか?

 

まあ、私よりも面白く、文章量も多い人には負けるが備忘録として書いている側面があるので、はなから勝負にはならないのはわかってはいる。

 

あくまで一つの趣味としてのブログだが、毎日一定量書き出すとなるとネタがなくなる。昔見た映画ならいくらでもあるが、書けるほど鮮明に覚えていない為、結局映画を見るにはこの方法が私には合っている。

 

ブログを書く為に映画を見ると動機付けがあると、年間での目標である200本鑑賞にも順調なペースで見れている。今のところ135本ほどだろうか?

 

ただ、それでも結局書くネタがなくなる事が多くなって来る。それがなかなか「めんどくさい」やる気が起きないのだ。

 

毎日やるのは正直疲れる。が、これを崩してしまうと目標が達成できないような気がする。とりあえずあと、半分365日分の記事を書き切ってから不定期にするのが目標だ。

 

そもそも原稿用紙400字詰め2枚も書くのにそれなりに時間がかかり、まあ趣味にしてはこんなものだろうといった感じだ。

 

ネタバレはしないように評論するのは本当に難しいのがよくわかる。プロの方達は本当によく言葉が尽きないものだと感心させられるものだ。

 

とにかく、やるだけやって、書くだけ書こう。評論したい映画ほど評論は難しいが、とりあえずやろう。

 

「めんどくさい」のはわかっているからこの分量で、少しずつ片付けて行くのだ。それが私には性に合っている。

Netflix映画「エクスティンクション 地球奪還」

よくある宇宙人侵略ものに独自要素を綺麗に配分している。

「エクスティンクション 地球奪還」

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あらすじは家族を苦しめる、エイリアンが地球に侵攻する悪夢にうなされる主人公。仕事にも、影響が出始めたある日、本当に謎の地球外生命体が地球のあらゆる生命に総攻撃を仕掛け、主人公の悪夢は現実になっていく。

 

Netflix映画らしい、見事な映像表現といった具合。エイリアンの造形とかもなるほどといった感覚でありつつ、良いルックスをしている。


前半の予知夢の伏線が見事に生きていて、ある地点から、一気に評価が上がった。


前半の日常風景が壊れ、エイリアンに侵略されていくのは見事に表現できていて、一気に夢が現実になっていく姿は良い。


そして子供たちがいい具合に足を引っ張り、脱出できないように見せ場を作るのは古典的だがやはり良い。


そしてそこに、頭の冴える強い嫁とエイリアンから奪った生体認証の武器が加わるとSFパニックものとしてはなかなか盛り上がる。


脱出の経路が多少御都合主義的ではあるが、一応の伏線も張ってあるのも良い。


そしてなんといっても後半のあるポイント。タイトルにもあるようにここが一種の最高の見せ場。タイトルの意味を回収するここは見事。(エクスティンクション)


御都合主義だろうがなんだろうが、SFは多少の衝撃がないと始まらない。その衝撃はこの短い時間の中でしっかりとあった。


後半は完全にネタバレになるので書けないが、予想外の展開を繰り広げつつ、なぜ予知夢が見れたのか説明されるのは本当に良い点だった。

 

総論としてはわかりやすいエイリアン侵攻物に独自の味付けをしたものに仕上がっていて、Netflixらしい先進的な内容になっていた。若干強引ではあるが、予知夢やその他伏線も回収されていて1時間35分の映画にしてはよくまとめられていた。

なりたい自分へ。 「レディ・バード」

なりたい自分へ。

レディ・バード

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あらすじはレディ・バードと名乗り、周囲にもそう呼ばせているクリスティン(シアーシャ・ローナン)。高校生最後の年に看護師の母マリオン(ローリー・メトカーフ)と進学先を決めるために大学見学に行くが、帰りの車中で地元のカリフォルニア州サクラメントから離れて都市部の大学に進みたいと言ったことから大げんかになる。それ以来、母と衝突を重ねる一方、親友のジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)とも疎遠になってしまう。引用元 シネマトゥデイ


レディ・バードなんてふざけた名前を自分自身でつけて、それでここではないどこか遠く、そうNYとかそういった煌びやかな場所に行きたい少女の話。


物凄いほど現実感のある夢追い人の話に見て取れた。それが青春の苦さでもあるのかもしれないが、本当にほろ苦い。


反対に現実の描写は年頃の女の子が話しているとは思えないほど、下ネタ満載で、カトリックの学校ではありえないほどキツいものが繰り広げられている。(子供が見れないくらいにはぶっちゃけトークが続く)


それでいて高校最後の年、ありとあらゆるイベントごとと大学進学というどうしようもない問題が重なってやってくる。


ここの描写が本当に現実味たっぷりに描かれていて、大人への階段を上るための一種の通過儀礼込みで片っ端から映画の中で見せつけてくる。


コメディ的な要素込みで、物語は着実に進んでいくが、この進み方もリアルでたまらない。特に後半の彼氏のエピソードなんかこの雰囲気はなるほどといった感じ。


それでいて、コメディ一色だったこの話が実は鬱や9.11などの影に隠れたブラックなものだったことに気づかされる作りになっている。


特に最後に至るまでの過程では親子のあり方について考えさせられる内容になっていて素晴らしかった。特に母親からの目線はとても深い内容になっている。

 

総論としては前半のコメディパートの部分が後半シリアスになって行くにつれて、徐々に伏線めいて来るのはなるほどと言った具合。親友との交友関係や親子との話し合いがかなりリアリティたっぷりに描けている作品だと感じられた。

独特の世界観「ムーンライズ・キングダム」

本当に独特の世界観。

ムーンライズ・キングダム

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ある小さな島での二人の駆け落ちの物語。

 

あらすじは1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、12歳の少年と少女が駆け落ちしたことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いたドラマ。周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。

引用元 映画.com

 

設定からして、独特だが、なによりデザインの面で監督のセンスが光る。


左右対称のような構図や横にパーンしていくとずっと続いていくような独特の構図が魅力的。


小さな島でのボーイスカウトの脱走から物語が始まるが、この光景が奇妙で仕方ない。


おもちゃ箱をひっくり返したような独特のアイデアとヒロインとの面白い交友関係。なぜ恋に落ちたのかのロジックが魅力的に見せる。

 

そこから駆け落ちへの道筋が綺麗に描かれていてなんとも魅力的な画面構成になっている。


それでいて逃走劇もかなりコメディ的なセンスもある中、ある場所を目指しているのだが、到達する場所がとてもロマンチックだ。


ここでの二人の行動は本当に12歳の少年少女の恋らしく甘酸っぱいものがあり、好きにならずにはいられない。


そしてそんな逃避行が終わりを迎えようとしてからの騒動も綺麗に仕上がっている。最後まで目が離せない内容で、予想がつかない。ある種、二人は諦めと共に行動していた駆け落ちだがそれが、ガラリと表情を変えるのは見事。


ここまで、監督のセンス全開の流れだと好き嫌いが大きく別れるだろうが、好きな人はトコトン好きになるタイプの映画だ。

 

総論としては監督のこの構成が、好きな人じゃないとちょっと厳しいかもしれないけれど好きならばかなり魅力的に映る映画だという事だ。

つまり好き嫌いがはっきりした作品になるが好きな人にはたまらない映像表現の仕方だろう。