HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

映像美を楽しむ王道の作品 「ダンボ」

映像美を楽しむ王道の作品

「ダンボ」

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あらすじはサーカスで生まれた象のダンボは、耳が大き過ぎると笑われていた。だがサーカスの元スター、ホルト(コリン・ファレル)の娘ミリー(ニコ・パーカー)と息子のジョー(フィンリー・ホビンズ)は、家族の一員としてダンボと接していた。ある日ミリーとジョーは、偶然ダンボが空を飛べることを知る。そのことが、ほかのサーカスを経営するヴァンデヴァー(マイケル・キートン)の耳に入る。引用元 シネマトゥデイ


この作品を見る前にネタバレとして、ダンボが空を飛べるということを知っていないのは無理があるだろう。そもそも映画の序盤に飛べることは示されているからそこでのドキドキ感というものは全くないといっても良いだろう。


しいて言えばいつ飛ぶのかというものだけでのドキドキはあるが最終的には飛ぶとわかっているから、なんとも言えない。

 

それでも流石といったところだが、滑空するダンボの姿は魅力的で夢のような感動的な場面に力技せで持ち込んでいる。良いも悪いもなくとにかく素晴らしい。飛ぶということはそれだけで幻想的だ。

 

ただ空を飛ぶという一種の幻想を楽しむ為にこの作品を見るのであれば楽しめると思う。それが本作の魅力であり、一番の力強さでもあるのだから。


前作からの小ネタである、ネズミを怖がる像やピンクの像、魔法の羽などのギミックの使い方は上手かった。特にピンクの像の扱い方は前作同様摩訶不思議な映像表現で攻めた作りになっていた。あれは良かった。


しかし物語を大幅にシンプルにしたせいかある程度先の読める展開になっているように感じる。ディズニーで直接の人死が出るわけないし。(まあ母親の不在やサーカスのピンチといった目には見えない悲劇は盛り込まれていたが)


終わり方は御都合主義的に終わっているが、その分ハッピーエンド感が強いが前作の終わり方のサーカス最高エンドも良かったと思うので、ここは好みだと思う。


それと端役の人々の活躍が結構生かされた出来栄えだったので、そこをプラスに捉えても良いかもしれない。

 

サーカスという舞台をかなり大きく広げて、そこでの暮らしを描くのも悪くなかった。端役も悪くない。前作にネズミさんの位置に子供をおいたのも喋るネズミという不可思議さから出来るだけ現実よりにしたための工夫と考えれば悪くない。

 

とにかく「像が空を飛ぶ」この一点の魅力を最大限に活かした作品だった。

18歳の孤独を癒す可愛い中古車! 「バンブルビー」

18歳の孤独を癒す可愛い中古車!

バンブルビー

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あらすじはシリーズ1作目の主人公サムとバンブルビーが出会う以前の1980年代を舞台に、バンブルビーと人間の少女チャーリーの交流と友情、彼らに待ち受ける予想外の運命を描く。父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいる少女チャーリーは、18歳の誕生日に小さな廃品置き場で廃車寸前の黄色い車を見つける。すると突然、その車が人型の生命体へと変形。驚くチャーリーを前に逃げ惑う生命体は、記憶と声を失って何かに怯えていた。チャーリーは生命体を「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけ、匿うことにするが…… 引用元 映画.com


とにかくこのバンブルビーという機械生命体の可愛さが尋常じゃないほど良い!見せ場見せ場ごとに可愛いしそれでいてカッコいい!


とにかくこのバンブルビーを愛でる映画として良く出来ている。とにかく愛らしい。その相方役の18歳のチャーリーという女の子もなかなかに精神的に傷を負った子として書かれていて、それがバンブルビーとの交流とともに癒されて、過去の傷から解放されていくのがなんともまあ良い。


というか車の修理が趣味で、友達もまともにいない主人公の元に車に変身できる機械生命体が現れるという奇跡がとにかくドラマチック。たしかに御都合主義満載だが、それで良いしそれが良い。


家族中も実の父親を亡くしてから母とも義理の父とも弟とも仲良くない中、バンブルビーという家族を獲得してからの彼女の変わり方は本当に映画的。


良い意味でボーイのフレンドを偶然バンブルビー経由で作ることになるが、この関係性も甘酸っぱくて悪くない、むしろ良い。(相手側がオタク気質なナードでギークな感じがたまらなくわかってる)


逆にバンブルビーを追う悪の軍団側という表現がすごく正しい頭が良いのか悪いのか分からない連中のずる賢さがまた良い。この御都合主義で偶然見つけたという感じの馬鹿さ加減が愛おしい。


その後クライマックスに向けて徐々に迫力を増していく戦闘描写がトランスフォーマシリーズらしいが、最後まで食らいついてくるヒロインの根性にグッとくる。


そしてラストの御都合主義なんか知ったことかというばかりのアクションシーンの連発!これが実に良い!馬鹿を徹底してるから馬鹿に出来ない。


その後の主人公の伏線を綺麗に抑えたところでバトルは終わるが、その後のエピローグ的な部分で今後どういう風に作品が進んで行くのか魅せるのも上手い。反則的な場面もありながら、それでも良い意味でエンターテイメントしていた映画だった。

コミック演出が映像に昇華される作品! 「スパイダーマン: スパイダーバース」

コミック演出が映像に昇華される作品!

スパイダーマン: スパイダーバース」

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あらすじはニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。そんな中、何者かによって時空が歪めらる事態が発生。それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する。 引用元 映画.com


とにかく映像表現の限界に挑んだような素晴らしい出来栄え。コミック特有の擬音語表現や視覚的表現や画面が原色いっぱいに広がるショット、それでいてキメ絵の連続のカット!本当にこの映像の迫力はなんと表現して良いのかわからない。とにかく凄い!


それでいて物語はなかなかスパイダーマンらしい設定になっている。いくつものパラレルワールドからスパイダーマンたちが現れるというものだ。


ある程度のマーベルユニバースに詳しい人はこの設定がすんなり受け入れられるだろうが、ここがとにかく面白い。誰もが知る隣人ピーター・パーカーの10年後の姿から描かれていくが、徐々に本作主人公マイルスにうつっていく。ここの王道の成長譚として見事に出来ている。


それでいて、他のパラレルワールドから来たスパイダーマン?達が絶妙な絵のタッチで世界観のギリギリのラインで描かれている。白黒のスパイダーマンや日本風のアニメタッチのスパイダーマンカートゥーン タッチのキャラなど本当に一つの画面にいられるのが奇跡的だ。それを違和感なく表現しているのには脱帽する。


さらに言えばそれだけのことがあってどのキャラもちゃんときっちりキャラが立っている。そしてスパイダーマンという孤独な存在に唯一の味方としてスパイダーマン達がいるという面白い構造になっている。


多少というか結構御都合主義は強いのだが、とにかく映像表現での素晴らしさとアクションのレベルの高さ、イースターエッグ的な可笑しさが渾然一体となって出来上がっている。


そして何よりシナリオでスパイダーマンのテーマである「大いなる力には、大いなる責任が 伴う」をどう考え、どうそれを胸にし成長していくかということをちゃんと出来ていたので良かった。

 

それと最後にスタン・リーのカメオ出演と献辞があり、それが本当に伝説の終わりを感じたが、彼がいるからありとあらゆるバースにスパイダーマンがいると言える。本当にありがとう。

47mという絶妙な水深! 「海底47m」

47mという絶妙な水深!

海底47m

 

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あらすじは水深47メートルの海に沈んだ檻の中で、人喰いザメの恐怖と対峙する姉妹の姿を描いたシチュエーションパニックスリラー。メキシコで休暇を過ごしていたリサとケイトの姉妹は、現地で知り合った男から、海に沈めた檻の中からサメを鑑賞する「シャークケイジダイビング」に誘われる。水深5メートルの檻の中からサメを間近に見て興奮する2人だったが、ワイヤーが切れて檻が一気に水深47メートルまで沈んでしまう。無線も届かず、ボンベに残された空気もわずかという極限状態の中、サメの餌食になる危険におびえながら、2人は生還を目指すが……。引用元 映画.com

 

サメ映画は基本的にバカ映画の系譜の流れが基本であり、多産多死が普通。その中であえて突拍子のない設定ではなく、現実でありえるギリギリの事態を舞台によく演出した作品だと思う。


一種のジャンル物特有のお約束である水着美女がサメに襲われるというお決まりのシュチュエーションからよくここまで、物語を昇華させた。


いわゆるダイビングの水深の限界、潜水病、オリの強度、サメという存在を遺憾なきに発揮し、面白さを構成している。


もちろん、御都合主義的な部分もあるが、これはサメ映画であり、一種のジャンルムービーであると考えるとサービスはふんだんに用意されており、ジャンルムービーの枠をキチンと使った上で、その枠組みの中でどう魅せるかを存分に現している。


とにかく設定が良い。海底47mという絶妙なラインでの沈没とサメの恐怖が綺麗に演出されている。ただ、単純なスプラッターにしては死亡要員が少なく迫力に欠けると言う意見はあるのも事実だ。


ただ単純なスプラッターでの恐怖演出ではなく、ゆっくりと真綿で締めるような順番に浮上する手段を潰していくような手法はなかなか良かった。


最低でも何処ぞの頭がいくつもあるようなサメ映画とは一線をかくす作品ではあった。


オチは人それぞれ感じるところがあるかもしれないが、まあこの手の映画としてはいい意味でオチを読ませないということで個人的には悪くなかった。

 

サメ映画の中ではかなり正統派な作りをした作品であり、作り手の気合が感じられる内容になっている。時間制限と緊迫感あるホラー要素を頑張って見せてくれる感じが好感が持てる。

 

駄作が多いサメ映画業界の中では正統派な作品であることは間違いないため、高評価をつけたいところだが、一種の粗があるのも認めなくてはいけない点でもあるので、まあそこは個人の裁量次第といったところだろうか?

失敗・失錯・失態の連続から挑戦! 「ファーストマン」

失敗・失錯・失態の連続から挑戦!

「ファーストマン」

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あらすじはジェームズ・R・ハンセンが記したアームストロングの伝記「ファーストマン」を原作に、ゴズリングが扮するアームストロングの視点を通して、人類初の月面着陸という難業に取り組む乗組員やNASA職員たちの奮闘、そして人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画の意義に葛藤しながらも、不退転の決意でプロジェクトに挑むアームストロング自身の姿が描かれる。引用元 映画.com


月に行く!!!


ただそれだけのために何を犠牲にし、どれだけの努力と血と涙と金と死を捧げたか?それを実在の人物であり、偉人である、ニール・アームストロングの視点から描きこんでいる。

 

これは人類の夢であり、ある意味一つの到達点に向けて前進していくための失敗の連続の記録。後世に語り継がれた失敗の中の例外、つまりは輝かしい成功のお話かと思いきやそうは簡単には話は進んでくれない。


物語は娘の死から始まり、そこから再生していくさまと宇宙飛行という夢の計画に向けて話は進んでいくが、あまりにも過酷な内容で正直驚いた。


ここまで、厳しい内容の国家事業でありながら、成果は正直「栄誉」しかないがそれでも夢を見たんだから進むしか道はない。


そこに立ちはだかる壁は本当に高くそびえ立っており、現実的に可能なのかも不確かな状況を苦しいながら確実に描いている。


実際の宇宙計画を見事に再現した内容は見ていて結果を知っていてもハラハラさせられる。さらにいうなら登場人物たちの心情が本当によく描けていたと言える。


宇宙飛行士を夫に持つことの恐怖は上手く演出されていた。飛行中の司令塔から出るやりとりを聞き入る彼女の心境は心痛んだし、幾度となく使われる煙草を燻らせる仕草の演出で心情を現すのは上手かった。


もちろん主人公のなんとも言えない誠実でありすぎる感覚と仲間がドンドン死んでいくどうしようもない現実が見事に表されていた。さらにいうなら、娘の死という苦悩を誰にも相談できないで何年も抱えて続けているあの表情は良い……


人類史に残る大プロジェクトの顔を飾ることになるこの物語はしっかりとした土台がきっちり描きこんであって、余計な言葉はなく仕草できっちり心通わせている内容に仕上がっていた。

 

これは出来たら大音量の大迫力IMAXで観たかったが、近場ではやっていなかった。やはりこの人類の栄光はアメリカ国民の物であるという認識が強い。(個人的には中国マーケットがどれくらいこの作品に食いついたか気になるところだ)

犯罪者か?英雄か?「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

犯罪者か?英雄か?

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

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あらすじは第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。引用元 映画.com


ドイツの最高傑作の暗号機エニグマに挑んだ実話のお話。その機密性ゆえ、50年もの月日が経つまで、この物語の真相が白昼に出ることはなかった。ある意味戦争を勝利に導いた男の余りに切ない物語。実話故にどうしようもない非常な現実が突きつけられる。


数学者で明らかに能力は高いが、人とのコミュニケーション能力は低い主人公の葛藤を描いていく。本当に主人公のベネディクト・カンバーバッチは名演だった。本当に気弱だが、才能に溢れ、ある野望に執着する男を演じきっていた。


戦争において情報は時になによりも重要だ。それを暗号化し、エニグマによって解読させていくのはとても戦争において重要な意味を持つ。この暗号を解読しようと奮闘する話であり、これが想像以上に物凄い。


暗号の盗聴自体は簡単だが、それを読み解くには約1京通りの中から答えを見つけないといけない。しかもそれが毎日12時の鐘が鳴るとともに変更されるのだ。


この暗号解読に最高の頭脳を持って挑むのが本作だが、正直簡単ではない。その困難さは本作を鑑賞して味わってほしいが、まるで雲をつかむようだ。だがそこから、主人公はある機械を作り上げる。これが次世代につながるコンピュータの雛形となったものだ。


それによって解読にかける。そして、ドイツナチスならではのある究極的弱点を発見し、解読はさらに進む。(本当にこれが実話なのだから本当に皮肉だ)


ただ、エニグマの解読は簡単ではない。解けたという事を相手が知っているという状態はエニグマとしては使われない。つまり、バレていないと思わせて泳がせ、誰を助けるか誰を助けないかを決めなくてはいけない。


そして、この物語はある悲劇的な結末を迎える。物語中何度も映される主人公の学生時代。そこでの唯一の親友との大切な思い出、

そして……


この時代の法律は正しいのかどうかは分からないが本物の英雄と言った人間の結末がこのような形で表されるのはなんとも言えない。

 

無茶苦茶青臭い作品 「青空エール」

無茶苦茶青臭い作品

青空エール

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あらすじは北海道・札幌。野球と吹奏楽の名門・白翔高校に入学した小野つばさは、野球部のトロフィーを眺めていた野球部員の山田大介と出会う。吹奏楽部に憧れるつばさは、「甲子園で戦う大介をスタンドで応援する」と約束を交わし、その約束を実現させるため、2人は互いに惹かれあいながらも、それぞれの部活動に邁進していく。引用元 映画.com


ただただ熱血に、青春を打ち込んだ作品。ここまで来ると甘酸っぱ過ぎて嫌になる程暑苦しい。(そこがいいところでもあるのだが)


吹奏楽初心者が普門館に目指すの同時にと野球部の応援というテーマが明確にあり、とにかく青春真っ只中という内容。基本的には完全王道なストーリーライン。


主人公の冴えない感じから、野球部のある人への憧れから徐々に成長していく感じが甘酸っぱい。というかここまで王道の青春ストーリーも珍しい。


また吹奏楽の厳しさもキッチリ語られていて、ヒリヒリするぐらい熱い内容になっていた。こういう初心者が徐々に努力していく様を描くには時間が足りないと思うったが結構頑張って演出していた。


何よりヒロインが可愛らしいのが、青春映画のキモこんな子に恋なんてされたらもうダメだろう。(それをどう演出して見せるかが鍵となっているのだが)


ただ展開が王道すぎて、ストーリーに身が入らない事が多かった。結局青春映画のテンプレートをなぞっているだけで、既視感が強く、特に映画の尺的にどうなるかわかってしまう野球部の甲子園問題や吹奏楽普門館問題が大きく関係してきて緊張感がなかった。


結局、1年から3年の間の話なので、どこで行けるのかは分かりきっているのが難点。


まあ、ここまで王道を打ち込んで、見せられると良いところもいくつかあった。特に先輩の腱鞘炎の話題はリアリティもあり、魅せられた。逆に3年の野球部のあるアクシデントは鉄板過ぎて大味だが嫌いじゃなかった。


最後はお約束の展開が続くが、ある意味良くやりきったなと思うほどだった。ラストのまとめ方はまあこんなところかという感じだったが王道の青春もので良いんじゃないだろうか?


多少展開や台詞は読めるが、悪くわない作品だった。この手の作品はヒロインが可愛らしく映っていればいいのだよ。結局そこに行き着くのさ!