HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

大嫌いすぎてむしろ好きになりそうだけれどやっぱりそんなの勘違いのような気がするけど自分一人で抱えたくないからあなたに勧めてみる作品

今回はなんだかうまく言語化出来ない、気持ち悪い感情を与えてくれた好きなのかどうなのかよくわからない漫画を勧めてみよう。

 

その本のタイトルは「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」だ。

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内容はカルピスの原液で薄く糖衣を作り、10代女子という媒体に覆い、人間の気持ちの悪いそう嘔吐物のような脳内思考を牛のように反芻するような作品だ。

 

ハッキリ言ってこの作品の好き嫌いはキノコタケノコ戦争の比ではないと考えられる。

 

残念系美少女がイチャイチャと馬鹿話するような生ぬるいものが、甘口のカレーなら本作は、舌そのものに刺激物を塗りつけるような味付けだろう。(辛味と痛覚は同じ)

 

まず、基本的にこの作品は短編集で、基本的には繋がっていないし、主人公も毎回変わる。また作品ごとにあまりにも馬鹿馬鹿しい話題をただ話しているような物もある。例えば「え」しか喋らない女の子とコントのような会話をする話だとか高校3年生にもなって、おっぱいと言えないと男子をからかう話などとても軽いノリになっている。

 

しかし、この短編集の八割は酷く醜く気持ちの悪い人間の感情描写に費やされている。例を挙げてみよう。第9話の「お願いだから死んでくれ」は主人公が友達を作ろうとする話だ……がとにかく主人公の行動が常軌を逸している。これが分かりやすいクレイジーさではなく、リアリティのある空気の読めなさ、他者の見下し、自意識過剰、自分勝手な前提、正直読んでいて苦しくなる。そこに友人になりたい相手からの怒涛の正論の嵐……

そこで主人公のいうこの台詞……

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「キツイ」

 

こんな内容の作品がずらりと並んでいる。

特に第14話「友達なんかじゃない」や第18話「8304」そして最終話にあたる第20話「7759」の切れ味は恐ろしい物がある。特に現役の中高生はその辺のRー18指定の作品を読むよりキツイ物が描かれていると感じるだろう。

 

嬉しい事にというか悲しい事にというか、このシリーズは全2作しか出ていない。

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が、新作「月曜日の友達」が発売されており、是非こちらも購入を勧めたい。(こちらは1話完結の短編集ではなく、いわゆるストーリー作品)

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