HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

グレイテスト・ショーマン 地上最大のショー!

主題歌の圧倒的なパワーと最新の映像技術を、いかんなく発揮して見せた作品。

 

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グレイテスト・ショーマン』(原題: The Greatest Showman)は、2017年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ・伝記・ミュージカル映画。主演はヒュー・ジャックマンマイケル・グレイシー初監督作品。

 

貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた。(映画.com より)

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あの「ラ・ラ・ランド」のスタッフがもう一度集まって作られた本作。(監督・脚本はいつものようには除く)そんな彼らが、作り上げたのは見世物小屋から地上最高のショーへと駆け上がっていく話だ。

 

この物語はよく言えば研ぎ澄まされた、悪く言えば凡庸ともとれるストーリーラインで、サクセスストーリーとしても出来すぎている。だが、ある意味「ミュージカル映画にはそんな細々とした問題など、全て歌と踊りの力で吹き飛ばして見せる。圧巻のオープニングから始まり、とにかくテンポよく、全てが先へ先へと進み続けていく。

 

故に、成り上がりの物語として、あまりにも上手く行き過ぎて早足で語られる部分も多い。しかし、その代償にとにかくミュージカルシーンでの完成度はズバ抜けており、このシーンを見せるために多少のご都合主義やストーリーをあえて単純化してある。

 

そのため、ストーリー的に強引に感じられるシーンや予測出来てしまうシーンなどがいくつか見て取れるが、そんなことよりミュージカルシーンの出来の素晴らしさが全てを覆している。

(初期の資金繰りのシーンや奇人達の描写など)

 

また、テーマが見世物小屋から始まるため少々彼らの扱いをどう感じるかは人それぞれだと思う。特に、この物語は主人公「P・T・バーナム」の成功と凋落の物語が基本骨格なので、彼らの物語としてはほとんど語られない。しかしこの映画の主題歌であり、最も胸打たれる曲「This is me」は最高の出来に仕上がっている。(まさに彼らのための曲に仕上がっている)

 

比較対象に同じミュージカル映画である「アナと雪の女王」の「Let it go」がすぐに浮かぶが、こことは格段に訴えているメッセージが違う。「Let it go」がありのままの自分を表現する曲なら、「This is me」は誰に傷つけられても私は私だと高らかに歌う曲だ。同じ、ありのままのでも「Let it go」は映画的に孤高の存在へと昇華するのに対し、「This is me」は他者に何と言われようと私は私だと肯定する。この違いが、この映画の魅力だ。

 

ペテンと言われても、奇人たちの祭典でも、訪れた人々を笑顔に変えられる。今、ここに存在する自分を肯定するその様は本当に美しい。