HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

私にとって最高のヒーロー映画 「Mr.インクレディブル」

ヒーロー映画というジャンルはここ数年「マーベル」や「DC」といったスタジオが大量に生産し、多くの大ヒットを飛ばしている。

そんな中、私個人はとても思い入れの強いヒーロー映画がある。

Mr.インクレディブル」だ!!!

この作品はピクサーによって2004年に公開され、のちに公開される「ファンタスティック・フォー 」に興行収入的に大打撃を与えるほど素晴らしいアニメ映画であった。

(キャラクターの設定の元ネタはファンタスティック・フォー の方にありそうなのだが……)

さて、なぜ今この作品を取り上げるかというと今年、2018年8月1日『インクレディブル・ファミリー』が公開される。つまり2作目が10年以上の時を超えて、帰って、来るのだ!!!!初めて買ったDVDがこの作品だという私にとっては夢のような出来事なので、ここでもう一度復習をしておこう。

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あらすじはこうだ。

スーパー・ヒーローの破壊力に満ちたパワーは、一般市民の生活にもダメージをあたえ、スーパー・ヒーローは、政府から活動を禁止されてしまう。それから15年後、かつて人気ナンバー・ワンだったヒーロー“Mr.インクレディブル”は保険会社の社員として暮らしていた。

(引用元シネマトゥデイ

 

 まず、設定がものすごく奇抜だ。序盤の1960年代感のヒーロー象から始まり、そのままストーリーは子供が見てもわかるような土曜の朝にやっているヒーロー物のような話をやってのけた後、昔のモノクロのニュースのような場面に移り変わり、ヒーローが「訴えられる」という内容に変化していく。(ここでの描写は本当に細かく、法廷内のシーンを法廷画家が描いた絵で表したり、ヒーローの象徴であったであろう象を壊したりと社会風刺的に描かれていく)

 

そこで、政府は特別措置として、ヒーローが過去に行った全ての犯罪行為を見逃す代わりに今後一切のヒーロー活動を停止させるというものだった。そして、世を忍ぶ仮の姿が本当の自分になってから15年後……

 

主人公ボブはスーパーパワーを持ったまま、退屈で、窮屈で、代り映えしない生活を「普通」に送っていた。そして、妻の元スパーヒーローのヘレンも、三人の兄妹達も、「」を持ちながら、「普通」という檻に閉じ込められていた。(赤ん坊のジャック・ジャックだけは違うが….)

 

と、ここまでが、前半30分のあらすじなのだが、本当によくできている。子供向けにヒーロー映画を作るなら、ただ悪党と終わらない戦いを繰り広げてればいいものを、この作品はきっちりと現実を見据えている。

 

勿論この後、ヒーロー映画ならではの展開が目白押しなのだが、注目してほしいのは、主人公ボブの心情の変化だ。過去、偉大なヒーローとして過ごした自分が、今現在、とても納得のいく仕事についておらず、現実に嫌気がさしている。そんな彼が、成長する話として描かれている。(正直、中年の危機を子供向け映画でやるのはギャンブルだっただろうが、私は彼に夢中になった)

 

また、メタファー的に「族家」というものをよく観察し、よく脚本に練りこんでいる。

思春期の長女ヴァイオレットの耳の描き方で、成長を表し、まだ小学生の長男ダッシュの自分の実力への驚きの描写、妻ヘレンの夫への疑いの描き方、全てがリアリティいっぱいに描かれている。

 

また、最終的な戦いの末が「リモコン」の取り合いという「家族」をテーマにした作品ならではの演出になっており素晴らしい。

 

そして、前半であった、あるやり取りが本当にうまい布石になっており、ストーリーとしての完成度も非常に高い。とにかく、アニメ映画という「ジャンル」で見ていないような人には本作は偏見を取り除いてもらう良い題材だろう。

 

とにかく、8月までには一度は見ておいてほしい作品だ。