HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

いじめた事はありますか? 「ガール・ライク・ハー」

学生時代、特に中高生時代に「いじめ」をした事がない人はいるでしょうか?

反対に「いじめ」られた事はありますか?

それとも見て見ぬふりをして、逃げていましたか?

そんな問いかけをしてくる映画

ガール・ライク・ハー

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設定はモキュメンタリー(偽物のドキュメンタリー風映画)で、高校2年生の主人公ジェス。

彼女は映画冒頭で、服毒自殺未遂をし、緊急入院した所から始まる。

 

ストーリーとしては、少々特殊で、その高校がアメリカ合衆国の優秀校に選ばれたため、ドキュメンタリースタッフが撮影に来た所、ジェスの死が高校に蔓延していて……という雰囲気の中話は進んでいく。

 

主要人物は約半年前から小型カメラで撮影していた友人のブライアンの目線とスクールカーストの女王のエイブリーの目線を交互に見せていく。

 

このブライアンというのがいわゆるギークという典型なのだが、それ以上にエイブリーというのが本当に学園での女王だ。(それ故に人気者の苦悩という趣旨で撮影に協力してくれる)

 

もちろん、「いじめ」を行なっていたのはエイブリーなのだが、本作の見ていて苦しいのはなぜ「いじめ」という行為でしか感情を外部に吐き出せなかったのか?

 

という姿を一身に演じているエイブリー彼女にこそ素晴らしさがある。というかどちらの視点にも感情移入で来てしまい、作中のブライアンのように空っぽの精神状態になるほど精神的にキツイ映画だった。

 

特に学校を同じ仲間のシマウマを食べられているのを眺めている場所という台詞や「いじめ」をリーク出来ないあの空気感をもう一度味わいたくない自分にはキツかった。

 

現役の中高生はこんな残酷な物語をみるよりも、ポルノ映画でも見ている方が健全だ。

 

そう単純に思わせるくらいには強力だった。

けれど、モキュメンタリーというジャンルでここまでしっかりとディティールを作り込み、世界観を共有(現実とリンク)させて、感情移入させてくる作品はほとんどないため、個人的には見て悔いのない作品だと思う。

 

ただ、本当に「学校」という集団圧力の塊に嘔吐感を催す人にはオススメできないので、その点にはご注意を!!