HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」という作品

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」と無駄に長いタイトルの作品が好きだった。過去形なのは、ちょっとこの作品の特性にある。

 

この作品は元々は小説で「瀧本龍彦」という作家が作ったものだ。

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そしてコミック化も

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映画化もしている。

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この作品は正直、幼稚だ。そこが素晴らしい所でもあるのだが……簡単に言うとこの作品は大人になりきれていない人間を描いているのが、この作品だ。

 

設定はボーイミーツガールを夢に見て、いるようにも捉えられる。しかし本質は、何かを夢見ながら、正義として「死ぬ」事にある。

 

そう、この作品はある点まで、自殺的衝動で書かれている作品だ。(最低でも映画のキャッチコピーになる程度には)

 

これが、なんとも言えない読後感を与えてくる。正直、今でも好きだ。けれど、大人になるにはこの甘い自殺願望は捨てなければならない。

 

そんな、描写をチェーンソー怪人と戦いながら、感じさせる不思議な作品だ。しかも、戦うのが主人公ではないのもある意味この作品らしい。(ヒロインが戦い、主人公は戦闘場所までの足)

 

また、友人の死とオーバラップさせながら物語は進んでいき、自殺願望との決着をつけてみせる。

 

作者の本当はこういった自殺願望をありのまま書き込んでいて、精神的な幼さを感じさせつつそれをキッチリと落とし所に落とし込んでいく。

 

小説版は何度か読んだが、その度に読後感が変わり、陳腐にも、高潔な物を描いているようににも思える。

 

コミカライズ版はまた違った味わいで、読みやすいながら本作の「キモ」を芸術的に表していて、なんとも良い。

 

映画版はお察しください……

 

とにかく、この作品はちょっと特別な思い入れがあり、正しい自殺をテーマにした名作ライトノベルだと思う。

 

映画版は見なくて良いが、コミックか小説版の方はちょっと本気でオススメ出来る作品だ。これを馬鹿げた作品だと思えるならそれはそれで、健康的な精神だと思う。