HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

性と崩壊「人間失格 壊」

人間失格という名作は何度となくリメイクされてきた。その中でも奇妙というか視覚的演出として、性を前面に出した作品が、「人間失格」だ。

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この作品のタイプというか性描写は心地よいポルノではなく、陰湿で気持ち悪いものとして描かれている。

 

人間失格という題材を完全に自分の世界で、改変しており、オリジナルのあの空気感ではまったくないのだが、リメイクする上で、徹底的に露悪的性描写に拘った作品だと言える。

 

ストーリーそのものは人間失格を基本としているが、嫌気がするほどに、作者の個性が出ており正直、人間失格の漫画化としては好き嫌いが大きく別れる作品とも受け取れる。(個人的にはやるならこのくらい壊れてほしいものだが)

 

特に萌え絵で描かれる露悪的性描写は完全に人を選ぶだろうし、主人公の完全な堕落をあまりにも描きすぎているとも取れる。

 

ただ、その情報過多の作画が魅力的であるとも言え、気持ち悪いものを徹底的に気持ち悪く描く事は人間失格というコンセプトにマッチしている。

 

また、絵柄として完全に好みが分かれそうだが、いわゆる「触手」のようなものが多々描かれており、これが本当に嫌らしく書き込まれ、読んでいるものに直接視覚的に嫌悪感を味あわせてくる。

 

とにかく作者が「」というものに対して本当に嫌悪か憎悪しているのではないかというほど、何か狂気的な感覚を覚える。(原作でもそうだが、こちらは性での意味合いで)

 

チャンピオンREDでの連載だったらしいが、流石に核実験場と言われるだけあって、少年誌では全くない内容だった。

 

総論としては露悪的性描写に特化した、人間失格の漫画化といったところだが、本当に発想の逆転で人間失格の解釈が面白かった。

 

それと、コミックスでは作者の短編が載せられていたが、まあこちらは好みによってというところだろうか……