HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

時間ループ物の大御所「恋はデジャ・ブ」

時間ループ物というジャンルはいつが始まりかというと少々難しく、小説の「リプレイ」(1987年)という作品あたりで、アイデアはひとまとまりになって感じがある。さて、では映画ではどうだろうか?おそらく有名どころで言えば1993年の「恋はデジャ・ブ」だ!

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内容は本当にコメディ映画の中でもトップクラスの実力の映画。

 

設定自体は小説「リプレイ」を2月2日のイベント「グラウンドホッグデー」の期間のみに集約したような作品で、今風にいうと時間ループ物にあたる。

 

とにかくシュチュエーションコメディとして完璧なほどの出来であり、設定を存分に活かし切っている。考え抜かれた脚本の素晴らしいさは目を見張る物であり、本当に素晴らしい。

 

まずは混乱から入り徐々に現状になれ、時間ループ物故の行動に移っていく過程がスムーズに描かれている。

 

主人公がある意味、傲慢な人物からループを重ねるごとに他人との交流を得て、徐々に成長する様は素晴らしい。

 

ここが主人公の成長譚としてもとても良く出来ている。というかテーマ性がコメディの枠を大きく超えているとしか思えない。

 

特にヒロインとの恋愛模様はある種だれかを「理解」するという事という点について考えさせられる展開とも取れる。

 

そして、それでもなおこのループから抜け出せない主人公の葛藤は正直、ニーチェの「超人」「永劫回帰」やゲーテファウストをも思わされる内容に昇華されている。

 

そして最後の主人公の行動はあまりにも映画的かつ、人道的で、この物語の美しさを際立たせている。(最後のシーンは現場での女性スタッフの一言で決まったらしいので、本当にグッジョブと言いたい)

 

総論としてまとめるなら古典時間ループ物であり、とてつもない完成度を秘めた作品である。シュチュエーションコメディでありながら哲学的で、それでいてとても素晴らしいラスト。文句の付け所がないのではと思うほどだ。