HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

ゲーム×友情「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」

アクション馬鹿映画を期待して行ったら、ちょっと驚くほどには脚本の質が良かった作品。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

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ストーリーのあらすじは

高校の地下室で居残りをさせられていた4人の生徒たちは、「ジュマンジ」というソフトが入った古いテレビゲーム機を発見する。早速そのゲームで遊ぼうとする4人だったが、キャラクターを選択した途端にゲームの中に吸い込まれ、各キャラクターのアバターとなって危険なジャングルの中に放り込まれてしまう。マッチョな冒険家やぽっちゃりオヤジなど本来の姿とかけ離れた姿に変身した彼らは、ゲームをクリアして現実世界に戻るため、それぞれ与えられたスキルを使って難攻不落のステージに挑む。引用元 映画.com

 

と、前作の「ジュマンジ」と違い、ゲームが現実に出てくるのではなく、ゲームの中に吸い込まれることになる。(前作はあるが、小ネタ程度で、リブートに近い内容になっている為、今作から見ても問題ない)

 

まず、設定の「居残り」四人組というのが本当に素晴らしい関係性を作り出している。元のアイデアはおそらく「ブレックファストクラブ」からの系譜だろう。

 

とにかく、この四人組がいいキャラクター性を出している。主人公のスペンサーはいわゆるゲームオタクで、弱々しく、自分に自信がない。

 

逆にそのスペンサーに自分のレポートを書かせているフリッジはアメフト部に所属する高身長のマチョな黒人だ。

 

女性陣では自分の容姿と恋愛に夢中で、テスト中もスマホを弄るほどスマホ中毒のベサニー。

 

最後に真面目だけれど、強い口調で学校の体育なんて進学になんの価値もないというマーサ。

 

この四人組がある理由から校長から居残りの命令をさせられ、古い地下室の掃除を言い渡される。そこで、偶然発見したのが「ジュマンジ

 

そこからはお約束の展開で、ゲームに吸い込まれてしまうが、ここでのキャラクター選択が見事だ。

 

主人公のスペンサーは現実からかけ離れた勇敢さを持った190cmはあるだろうスキンヘッドのマッチョになり、反対に体育会系だったフリッジは動物の専門家兼スペンサーの助手のポジションになってしまう。

 

べサニーはいつもスマホが手放せなかった美少女から、太ったオッサンの学者に変わってしまう。そして、体育なんて馬鹿にしてたマーサはバリバリの美女格闘家に変わってしまう。

 

このリアルとゲームのキャラクターの性のギャップが本当にいい味を出している。それぞれ「スキル」を持っていてそれが、現実の自分とは真逆のものばかりで、自分の価値観と違ったものと触れ合うことで、キャラクターが成長していっている。(反対に弱点も設定されているが)

 

また、この作品は「ライフ」を三つ失うと死が待っているという設定の中、ステージを進めていくがここでの攻略のロジックの見せ方がアクション満載で上手い。アクションゲーム的な面白さはここに集中しており、例えば主人公のゲーム好きという設定から格ゲーのコマンド入力のようなバトルが繰り広げられる等。

 

また、「ライフ」の失い方こそ見せ場だが、基本ここは三つもあるためコメディ的に死んでいくシーンもあり、面白い。反対にシリアスな死に方の主人公の死と対になるフリッジの死は演出的に上手い。また終盤のマーサの死はゲームならではの演出を活かしていてこれまた上手い。

 

そして、ゲームを進めていくキャラクター達の否が応でも起こるコミュニケーションが本当にいい味を出している。正反対同士だった面々が困難を共にし、お互いを受け入れ合うのはとても青春映画している。布石もきっちり、前半に敷き詰められており、多少説教くさいが、いい出来だ。

 

ただ、少々御都合主義なのもあり、中盤での「欠けたピース」は多少、都合が良すぎたとも言える。

 

また、アクション満載だが、その分粗もあり、なぜ勝てたかのロジックはあっても、なぜここまで運がいいのかというロジックは流石にない。

 

とまあ、アクション映画でのお約束にツッコミを入れるのは野暮だとも言える。

 

総論として、アクション映画としても楽しめるが、それ以上に青春映画として高校生達の成長を感じる作品だった。