HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

前提へ盲目的に進む話「神は死んだのか」

神を侮辱する宗教賛歌映画!

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設定は大学の哲学クラスでの授業で、神は死んだと主張する教授とそれに一人で立ち向かう主人公の物語です。


私はFSM教(フライングスパゲッティモンスター教)なので、一応あくまで客観的にID論(インテリジェンス・デザイン)について知っていたつもりでしたが、この作品は本当に酷かったです。


まず第一に神=精霊=イエスという、キリスト教がベースなので、私の信仰又は他人の信仰している神を真っ向から批判してきます。そしてそれについては、無視をするという素晴らしいスタイルで、話を進めていきます。


次に論点のすり替えが素晴らしいほどに行われているのも酷いです。


ビックバンが起きたのは神によるおかげ、という言い分は通らなくなりそうになると進化論の話に置き換えて、生物の進化速度の異常性を示して神が存在するかのように見せかけ、最後には教授の個人的なトラウマを武器に感情論で神を信仰させるように仕向けます。


正直、引用元として出てくる人物はとても素晴らしい人々なのですが、その引用元を人間原理で語っているので、主人公は頭のいい振りをしたい馬鹿にしか見えません。


そして、何より全てが神の導きと言っていいほどの御都合主義です。映画だからいくらでも奇跡は起こせるし、感動は演出できますが、気持ち悪いほどあからさまです。


これが2014年制作だとは信じられないほど稚拙です。


ただ、この映画はある意味現代では珍しいプロパガンダ作品の灰汁を濃縮したような内容ですので、見た意味はありました。

 

またラストのシーンの露悪さ加減には辟易しました。結局、信じるものと信じていたいものの話で、結論など初めから出ていて、それを慣れ合っていただけの作品でした。

 

これをダーウィン以前の神学者育成の教育現場で、無神論者の主人公が神の不存在を証明して行く過程で、反対に神を証明してしまうなどの設定なら面白いかもしれません。つまりこの作品と全く逆の作品を作ればまあ面白いと言えるかもしれません。

 

総論としてはプロパガンダとして、とても頭の悪い作品であり、見る価値はまずありません。