HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

設定はピカイチ「ターミナル」

なんでこんな発想が出来たんだろうか?と思うと実在のモデルがいたことに驚く作品。

ターミナル

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あらすじは東ヨーロッパの小国からニューヨークの空港に着いたナボルスキーは、祖国で起きたクーデターのためパスポートが無効になり入国を拒否される。だが、彼にはどうしてもニューヨークで果たさなければならないある誓いがあった。彼は入国を目指して空港内に住み着き、さまざまな人々と出会っていく。

という、ニューヨークの空港に法的に閉じ込められる一種の監獄もの。(実在の人物をモデルに作られた脚本)

 

設定の面白さは素晴らしい作品。ということは、正直動機つまりなぜ彼は開かれたドアから出ないのか?

 

設定の奇抜さと空港という特殊な空間で、過ごしていく日々は面白いが、テーマでもある「待つ」事についての解答は弱い。

 

という、物語的オチ、いや御都合主義が際立っている。


なぜ主人公は物理的な拘束はされていないのに空港に閉じ込められたままでいるのか?と言うのが物語的な都合しか見えなかった。(実在の人物の方はもっと色々と動き刑務所まで入っていたらしい)

 

こういう風に思考すると彼の行動のあまりの愚直さが見て取れる。正しいというよりも映画的にどう見るか?という点になってしまうが、モデルがいる話であり、難民問題を抱えている現状で、この思考は少々安直すぎる。

 

物語的な面白さは認めるし、空港という監獄というアイデアも素晴らしい。ただ、なぜ脱走しないのか?というロジックが見えてこない。

 

そして、その目的があまりにも童話的というか、子供っぽく、強烈な胸の痛みを与えてくるようなものではなく、ただただ甘酸っぱいだけのラストになっている。

 

物語的には序盤から、中盤にかけて生きるために必死で奮闘するシーンは面白いが、現実問題と照らし合わせて見てしまうと少々物語めいている。

 

総論として、設定は面白いし、舞台設定もユニークだが、動機が弱すぎる。ロマンチックではあるが、それにしても物足りない。