HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

可笑しい遊び?「ファニーゲーム」

卵を借りに来た別荘の隣人との可笑しな遊びのお話。「ファニーゲーム

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内容は1997年のカンヌ国際映画祭で、そのあまりに衝撃的な展開に途中で席を立つ観客が続出。斬新なスタイルとショッキングなテーマ性でその年のカンヌの台風の目となったが、賞レースでは無視された。2001年、「ピアニスト」でカンヌのグランプリを獲ったミヒャエル・ハネケの、早すぎた金字塔的作品。映画.com

 

上記の通り、実はタイトル通りの作品では全くなく、本当に鑑賞に耐えられなくなる人が出るレベルの作品。(本当に席を立つほど)

 

それは暴力とは何かを嫌という程、感じさせられる映画。基本、映画では日頃のフラストレーションを解決する為に擬似的な暴力の行使を行われる。

 

ただこの映画は暴力という手段を叫びたくなるほど、否定してくる。


その過激さは、観ていることが出来なくなるほどと言って良い。そしていやらしい事に映画中で明確に暴力を描写するシーンがほとんどない。しかし一箇所だけ、明確に暴力を描写するが、それは余りにも皮肉的だ。


そして最悪なのは主人公たちが第四の壁を乗り越えて、これはフィクションなのだから何をやっても良いだろう、と語りかけてくる。最低だ。


この映画は余りにも露悪的で、それによって観客に視覚的な反暴力を訴えてくる。

 

それにこそ意味があり、意義があるのは理解できるが、とても性格の悪い作品で、精神的な追い詰められ方は凄まじいものがある。

 

暴力描写の過激さと頭のネジが飛んでいったような描写の連続に話は全く噛み合わなくなっていく。

 

そして、映画的カタルシスとはまるで無縁の演出の極致にある意味この映画の価値がある。

 

何を表現しようと自由だ。という主張にこれでもかと露悪的解答を提示してくる姿勢は素晴らしい。一本の映画としては吐き気のするほど、最悪の作品だが、その目的の価値はあると言える。

 

同監督作品に「ファニーゲーム U・S・A」というアメリカでの興行的な目的で作られた作品があるが、本家のファニーゲームと殆ど変わらず、キャラクターの体型を弄るシーンなども変更がないため、違和感が多い。本家の方を観よう。(なお、この映画を見て、気分を害された方につきましての保証は一切行っておりません)