HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

好きなものは好きだ「エンジェルウォーズ」

世の中には、大々的に公言しない方がいい趣味趣向があるが、本作はそんなレッテルを引っぺがしてサッカーパンチを食らわせる一作だ。

エンジェルウォーズ

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あらすじは精神病棟に閉じ込められた少女が、現実から逃避するためにつくり出した鮮烈なバーチャル世界で、仲間たちと自由を勝ち取るための戦いに身を投じていく姿を描く。引用元 映画.com

少々わかりにくいが、簡単に言えば美少女が妄想世界でカッコよく戦いまくる作品。

そう美少女戦士賛美映画なのだ。

 

しかし舞台設定はかなり入り乱れていて、精神病棟、売春宿、夢の国とこの三つの視点がものすごく密接にリンクしながら語られて行く。

 

はっきり言って、主人公は本当に精神病棟に入る必要があった可能性まで秘めているようにも解釈しようとすればできてしまう。

 

ただ、その分メタファーの点がほぼ全て異世界でのバトルシーンに置き換えられていて、映像的には面白くなっているが、多重構造的には分かりにくい。(ただ、脱出のためのアイテム探しはゲーム的で見ていて分かりやすい)

 

本作は正直、映像で描かれている以上の陰惨な事が行われて、その防御の意味での空想なのだが、この多重性が面白い。

 

というよりも、自分を守る妄想が完全に監督の趣味のお話。異世界アドベンチャーに成り代わっていて、とても好感が持てる。


ただ表面上は物凄く陳腐なただの美少女物語に見えるが、二重三重のメタ構造になっており奥深い話になっている事に気付かないと本作の魅力はただのド派手なアクション映画で終わってしまう。


つまりネタバレなしにはあまり語れない作品だが、ラストに起こる「サッカーパンチ」が物凄く強く印象に残った。


ただ、個人的には好きなシーンがいくつかあるものの戦闘シーンはオーバーリアクションで、妄想との戦いはいえあまりにも非現実的な描写でいただけない。

 

総論としては美少女アクション映画として、楽しめる側面を持ちながら、多重に折り重なる作品世界に興奮することもできる。