HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

本物の現実「ふたりの桃源郷」

現実問題として、確かにそこにある老いを丁寧にそれでいて、現実的に撮った作品。「ふたりの桃源郷

 

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あらすじは山で暮らす一組の夫婦と、彼らを支える家族の姿を25年にわたり追い続けた人気テレビドキュメンタリーシリーズ「ふたりの桃源郷」を映画化。中国山地の奥深くで、戦災で焼け出された夫婦が生活を始める。電気も水道も通わない山で「自分たちの食べるものは自分たちで作ろう」と山を切り開いた。子どもが生まれ、子どものために一度は山を離れるが、還暦を過ぎた2人が余生を送る場所として選んだのが、あの山だった。離れて生活する家族との葛藤、そして2人にも「老い」、そして「死」が訪れる。引用元 映画.com

 

ドキュメンタリーとして有り有りと伝えた老後の「田舎暮らし」


「田舎暮らし」に理想を描いている人達を応援する為に、擬似的に錯覚させるような作品が多い印象の中、第二の人生を歩むための「田舎暮らし」の美しさと困難さが見て取れる作品だった。


まず、完全な山での暮らしと隔絶された二人の世界の温かみを感じさせられ、ほのぼのとした序盤からどんどんと真に迫って来る問題が出て来る。


年金問題や娘達の問題、そして何より「老い」の問題だ。


この作品はとにかく「田舎暮らし」を選んだ人生のその一生を克明に映している。

いい悪いではなく、一つの終わり方を見た気分になった。

 

一部の例外を除き、殆どの人の「田舎暮らし」の結末はこう終わるのが現実で、お金と健康を切り売りしながら生活するのがリアルだ。

 

それを挑戦的に撮っている姿はまさに意義のある作品づくりであり、現実とはこうだという部分をより見せつけてくる。

 

総論として、「田舎暮らし」に憧れるのは自由だが、そこに健康、老い、お金、家族、それら全てが自分の人生の選択肢に入り込んで来ることを忘れてはいけない。そんな大切な事を教えてくれる映画だった。