HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

閉鎖された世界「ルーム」

現実の事件を題材にした監禁物。

映画「ルーム

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あらすじは7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが……。引用元 映画.com

 

内容は「ルーム」という監禁場所しか知らない少年ジャックが、徐々に世界の真相に迫っていく話になっている。

 

個人的にはこの作品は本当にジャックの感情移入して観た一回目とその母親のジョイの視点で観たい二回目ではかなり違う作品になっていたと思う。

 

端的にいうなら「世界」に対して無知であるジャックと否が応でも「世界」を知っている二人の違いだろうか?

 

ここから少しネタバレがあるので、知りたくない人はここで読むのをやめてください。

 

まず始めに、主人公のイマジナリーフレンドが「ただの犬」ラッキーということだけで主人公の境遇が痛いほど伝わってくる。

 

他にもトイレットペーパーの芯で作られた迷路やエッグスネークが可愛らしい狂気を表している。

 

ただそのぶん救いとして描かれるのは、あまりにも美しいトラックの上の空だ。まだ抜け出せたわけではないのだがあの空を見た瞬間ジャックは「世界」への第一歩だと思う。

 

そして「ルーム」からの脱出となるわけだが、その後もなんとも言えない空気感で進んでいく。(物理的にはルームから出たが)

 

特にジィジの食事シーンどちらに非があるわけではないが、苦味はかなり残した場面になっていた。(レオに飲み物はと言われた時に、ああスコッチを、いやなんでも)と返すあたり人間味が現れている。

 

後半は「ルーム」から出てからの話になるが、それはジャック、ジョイそして周りの人間関係がどうなるのか?それがこの作品の本質だと感じた。

 

周りからの強烈な違和感を余儀なくされた母親はどう「ルーム」という呪縛から抜け出すか?

ただ、物理的に出た事は、脱出とは言えないこの現状があまりのリアリティを保っている。

 

そこに子供から「ルーム」に帰りたいという究極的な問いを言ってしまう。

 

世界の巨大さとその窮屈なこの世界はこの作品の素晴らしさを表している。

 

では、これにてサヨナラレビュー!