HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

戦争体験映画「野火」

見たくないものを見せつけてくる壮絶な戦争映画。「野火

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あらすじは日本軍の敗北が濃厚となった第二次世界大戦末期のフィリピン戦線。結核を患った田村一等兵は部隊を追放され、野戦病院へと送られる。しかし、野戦病院では食糧不足を理由に田村の入院を拒絶。再び舞い戻った部隊からも入隊を拒否されてしまう。空腹と孤独と戦いながら、レイテ島の暑さの中をさまよい続ける田村は、かつての仲間たちと再会する。戦場という異常な空間で極限状態に追い込まれた人間たちが描かれる。引用元 映画.com


R指定の入らないアクション映画とは一線を画した残酷描写は映画を「見る」事を否定させる程強烈なインパクトを放ってくる。


決して、娯楽目的で観れる映画ではなくただただ戦争の残虐性を描写し続けている。


87分と映画としてはかなり短い映画だが、後味は4時間の超大作を観るのと同じくらいには体力を消耗させられる。


またメッセージは言葉自体では語られることはまずなく、映像の中で嫌というほど語っている。


正直、途中で鑑賞したくなくなったが、それはこの作品を否定するものというより、この作品の画面の強さ故だろう。

 

とにかく嫌になる程、人間のいやらしさを書き綴った作品で、戦争という極限状態に追い詰めれば簡単に理性など吹っ飛ぶと教えてくれる。

 

面白い、面白くないの二元論では語れないほど濃密で、とりあえず見てこの吐き気に似た後味を味わってほしい。

 

戦争反対という簡単で明確なものとは明らかに違うこの物語に答えを見出すなら、その狂気的内容を完全に咀嚼しなければならない。

 

正直、そんなことはしたくないほどキツイ映画だった。

 

総論として、この映画は戦争末期の人間の浅ましさを徹底的に洗い出し見せつける内容に仕上がっている。良作の分類に入るが二度目を見れるか?と聞かれるとNOと言いたくなる内容だ。