HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

嫌いだけれど……「リップヴァンウィンクルの花嫁」

嫌いだ、不快だ、苦手だ、気味が悪い。それが第一印象だけれども、それでも後味最悪だけれども、物凄いものがどっしりと残った作品。

リップヴァンウィンクルの花嫁

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あらすじはSNSで知り合った鉄也と結婚することになった派遣教員の皆川七海は、親族が少ないため「なんでも屋」の安室に結婚式の代理出席を依頼して式を挙げる。しかし、新婚早々に鉄也が浮気し、義母から逆に浮気の罪をかぶせられた七海は家を追い出されてしまう。そんな七海に、安室が月給100万円という好条件の住み込みのメイドの仕事を紹介する。そこで知り合った破天荒なメイド仲間の里中真白と意気投合した七海だったが、真白は体調がすぐれず日に日に痩せていく。そんなある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す。引用元映画.com


綿密に練られた伏線はさることながら、とにかく人物描写、心理描写が気持ち悪いくらいリアリティがあった。本当にこんな話しあるわけないのにそうだと思わせられるこの感じが素晴らしい。


ただ、内容の露悪さと言うか追い詰められ方もリアリティ満載で、見ていて苦しくなってくる映画だった。

 

というよりも何重にも張りつめられた伏線というか罠というかが、あまりにも残酷に襲いかかってきて正直苦手な映画だ。

 

ただその分、その辺のホラー映画よりも心に響く恐怖というか畏怖の感情を覚えてしまう。人間の感情そのものこそが最も怖いのだという事実をあっけらかんと見せつけてくるようだ。それが例え「」だとしても……


主人公のもう駄目になっていく様と、目の前に見える嘘のような光に食らいついてしまうその様はなんともまあ、見事だった。もうああなるとわかっていてもしがみつかないと生きていけない。

 

そして最大の悪役というか花婿というのが良いのかもしれないが、花婿の思考の限界さ、人間としての追い詰められ方、もう先のない人生ゆえの決断がなんとも言えない。

 

総論として、嫌いなタイプの映画には変わりないが、残念ながらというか完全にトラウマになるだけの美しい物語を見せつけられた作品だった。