HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

ラスト以外は……「軽い男じゃないのよ」

設定は完全に性差が逆転した世界で起こるカルチャーギャップものの話。

軽い男じゃないのよ

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あらすじは女性と見れば口説き落とす独身プレイボーイがある時事故に遭い、女性主権の世界に放り込まれる話。


ここで男が女扱いされ、蔑まれる立場になっているのはなんとも考えさせられる。逆に女性は男性的に描かれて悪い側面も描かれる。

 

ここのジェンダーギャップを面白がる作品なのだが、かなり社会派とも言える演出がある。

 

女性の社会進出がこの世界では当たり前で、男性の社会進出が遅れているのがこの世界の現実だ。そこで出会った女性作家と自分が元いた世界の話(つまり現実)をして、彼女の小説の題材になる。ここがユニークで、ごくありふれた考え方だったような男女の関係も実は差別的だったりするという近年の考えに寄り添ったものに仕上がっている。

 

ここでのキャラクターの配置や思想の捉え方の違いがしっかりと出来ており、そこがユニークな内容になっている。

 

逆に性描写はユーモアもあるが、現実での男性からの強要された性行為もクローズアップされていてなんとも言えない。

 

ファッションも胸毛も筋肉も何もかもが違ってきているがそれ故に面白い展開へと変わっていくが、それ故にラストが残念。あれでは答えがないまま終わってしまっている。

 

もちろんあれも答えの提示手段ではあるが、観客に任せすぎる手段というか、ここまでの話の流れをぶった切ってしまっている。

 

端的に言うとラストが駄目。

 

もちろんこれは個人的感想だが、それまでちゃんとコメディをしながらジェンダーにキチンと向き合っていたのにこうなってしまうのは残念でならない。

 

総論としては軽いコメディでありながらジェンダーギャップについて分かりやすく表現している作品であるが、ラストにちょっとやらかした感じがする作品に仕上がっている。(本当にああするしかなかったのか、疑問が残る……)