HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

208秒間「ハドソン川の奇跡」

たった208秒間で下される決断に、心を動かされる実話の物語。ハドソン川の奇跡

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あらすじは09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。 引用元 映画.com


ハドソン川の奇跡と邦題ではなっているが、この作品の場合、原題の主人公名の「サリー」の方が良いだろう。


なぜならこの作品で描かれているのは決して「奇跡」ではなく、主人公達の素晴らしい行動によって起きた「必然」だからだ。


この作品は飛行機の不時着水事故によって究極の選択を迫られた「サリー」という機長の物語だと言える。


その決断に「サリー」は思い悩ませる。

周りから「英雄」として扱われ、「奇跡」とされるこの事故を彼はどう見ていたのかその心の動きを追った作品だ。

 

とにかく、物語はある意味ハッピーエンドから始まる。無事に着水できたところからだ。故にその後のフラッシュバックやPTSDの事故の記憶が鮮明に描きこまれる。

 

この事故の対処方法がベストだったかどうか?それは正しい行いだったのか?その事を追求して行く話になるが、映像としてみせる「サリー」の心理描写が素晴らしい。

 

緊迫感のある素晴らしい構図になっている。とにかく「サリー」の行動はどのような意義があったのか真剣に考えさせられる内容になっている。特にラスト周辺での掛け合いは素晴らしいものがあるし、短い作品ながらきっちりと魅せてくれる。また実話ものならではの特別な演出も光る。(ラストにだが)

 

総論としてはこれは奇跡だったのかそれとも冷静な判断の上の必然だったのか?それがきっちりと描きこまれ、主人公を追い込みそして真実へと導いて行く。短い映画ながら濃密な出来栄えだった。