HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

良い子でしたか?「きみはいい子」

刺さる人にはとにかく刺さる一本だと感じた作品。「きみはいい子」

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あらすじは真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。 引用元.com


3人の子供をメインにおいてその周辺事情をゆっくりと確実に見せていく。虐待の疑いのある児童。子供に強く当たる母親とその子供。障害児。


キーワードは色々ある作品だが、中盤以降の「宿題」がやはり鍵になるだろう。

 

家族の誰かと抱き合ってくるというもの……

この作品にリアリティを多分に感じるが、自分の抱えていた問題と乖離しすぎていて、なんだかうまく評価できない映画だった。

 

自分の過去の経験から先生というものを良く描きすぎているようにも感じられ、劇中でもあった、大人はあの年代では怖い存在だということを久しぶりに思い出した。

 

特に実質主人公の小学校の担任教師は演技なのだろうが、たしかに怖いようにも受け取れる指導方法を取っており、正直そこはマイナスポイントだった。(一年目の教師らしいとも言える)

 

ただ、メッセージ性は良いものが強く、なんとも言えない後味を残した終わり方だった。

 

特にストーリー面は短編の詰め合わせのように感じたが、悪くない構造をしており、見せ方もなかなか良かった。


何年かして再度視聴すれば、大切な一本になるような気もする。不思議な気持ちになる作品だったし、特にラストの意味は鑑賞後すぐに理解できるものというよりも少し時間を置いて、味わってからの方がいいとも言えそうだ。

 

ともかく、総論としては様々な視点から子供という事、子供時代ということを考えさせられる一作で、大変興味深い内容だったが、それのどこに琴線を触れるかはかなり人を選ぶという感じの作品だった。