HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

友情的自殺「エレファント」

テーマは最高の作品だが、病室の待合室のように本編が始まるまでが長い。「エレファント」

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あらすじはオレゴン州ポートランド郊外の高校。ジョン(ジョン・ロビンソン)はアル中の父親のせいで遅刻し、イーライ(イライアス・マッコネル)はカメラ片手に公園を散歩。いつもと同じ一日のはずだったが…… 引用元

シネマトゥデイ 


食堂でのあの「雑踏」の音声の恐怖は学校に通っていた全ての人に共感できるものだと思う。

あの音声は一種の拷問のような音で、見ていて耐えられなくなった。

 

特に中盤まで、物語的展開が大きく動かないが、そこに至るまで、丁寧な人物描写があり、この人はどういう人間なのかきっちり説明してくれる。(もちろん口頭ではなく、細かな仕草や表情で)


ただ映画自体は短いが、主人公達の悲しい活躍がないに等しいのがなんとも言えない。むしろ活躍として描くことができない内容であるため仕方がないが、映像として見たかったのはその映像だったため少々残念。

 

プロの俳優が3人しか起用されておらず、それも大人のみというのもこの作品独特の雰囲気を醸し出している。

 

ずる休みしたい日の学校の空気感を何倍にも濃縮して、悪意で自分を滅多に刺しにされるようでほんとうに辛い。

 

もう変えられない未来だが、現在からは変えられるとは思うもののそれでもうまく言っていないのが現状だ。

 

政権が交代しなお、重要視される青春映画だと思う。実際の友達付き合いってこうだよな〜となる部分と主人公達がキレる臨界点が痛いほどわかるけれど、自分ならこめかみに銃弾をだな〜(あいつらには、自分があいつらに間接的に殺されたということを理解してほしい。

 

最後に総論としては、この映画は多面的解釈ができる故に「エレファント」とというタイトルがついている。「群盲象を評す」同じ象であっても、足を触った盲人は「木である」と言い、鼻を触れた盲人は「蛇である」と言う。そんなように視点が違えば全く違う内容になる映画だと思う。

 


ただ終盤の雰囲気は最低で最高。