HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

圧倒的なストップモーションアニメ「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」

圧倒的なグラフィックの「物語」が語られる作品。KUBO/クボ 二本の弦の秘密

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あらすじは魔法の三味線と折り紙を操る片目の少年クボは、体の弱い母と2人で静かに暮らしていた。不吉な子どもとして一族から命をねらわれていたクボは、ある時、邪悪な伯母たちに見つかってしまうが、母親が最後の力を振り絞って放った魔法によって助けられる。たった1人残されたクボは、母の力によって命を吹き込まれたサルとともに、母が最後に言い残した「3つの武具」を探し、自身の出自の秘密に迫る旅に出る。旅の途中で記憶を失ったクワガタの侍も仲間に加わり、一行は数々の困難を乗り越えて武具を見つけていくが……


兎にも角にも、このアニメーション手法が異常というか気でも狂っているんじゃないかという手段で作られている。103分という時間の殆どをストップモーションアニメという、人形を実際にほんの少しずつ動かして撮るという頭がおかしいとしか思えない方法で、撮影している。


それ故に、2次元と3次元の境界線がとても不明確で、この作品にしかない没入感がある世界観になっている。


また、キャラクターデザインもシンプルながら、特徴をしっかりと見せつけており、特に「サル」の毛の生えようなど異常なほど素晴らしい。


ストーリーは基本的には王道の貴種流離譚「三つの宝具」を集めるというシンプルな構造だが、騙されてはいけない。この作品はもう一段階「物語」が隠されているように感じた……(明確に示唆されてはいないが……)


また、アクションシーンはどれも秀逸で、折り紙、髑髏、船、いずれも甲乙付けがたい。本当に気が狂うほどの時間をかけて作られたシーンばかりで、よくこんな芸当をしようと思いつくものだ。


また、魅力的な敵役のルックスにも注目して頂きたい。分かりやすく冷たい存在としての姉妹のデザインの良さもそうだが、ラスボスの変身後のあの姿はある意味、究極の「永遠の時」を象徴しているとも取れる。(あの時間の流れを説明的でなく、見せているとも言える)


とにかく、現代の最高クラスのアニメーションなのは間違いない作品だ。

 

総論としてはストップモーションアニメの最高峰が日本文化をリスペクトしてくれた上で、徹底的に素晴らしい作品を作り込んでいる。執念を感じさせる絵作りに感動させられること間違い無しの一作なので、是非日本人にこそ見てほしい一本だ。