HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

現在から乖離していてほしい「生きのびるために」

アフガニスタンを舞台にした事実とかけ離れていてほしい作品。「生きのびるために」

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まず、前提として女性差別が凄まじい。男性と一緒でないと外も出歩けない。そんな事が日常化されている。本当に一人で外にも出られない……


ストーリーは戦争中に父親が無罪の罪で刑務所に運ばれてしまうところから始まり、生きのびるために主人公は長い髪を切り落とし、男装をして買い物し、働き出すというものだ。

 

現実にこのような事があったかどうかは分からないが、このような文化が実在していた、実在するというのは本当だと考えると異常だと感じる作品でもある。(本当に規制が異常なほどかかっている)


ちなみに主人公のルックスは、これがかなり絵面としてとても生える。というより、彼女の生きのびるためにの命がけの「男装」が物語を前に前に進めている。


そして時代背景は中東情勢が悪化し始めた2000年代であり、正直、危険が日常を横切っている。これが物語のいたるところに平然と配置され、伏線としても回収されず、当たり前の風景として描かれるのも印象的だ。


そんな、なか主人公の言動は限界ギリギリのようで、正直危なっかしく、刑務所から父親を必死に出そうとする姿はあまりにも無謀で無茶にしか見えない。刑務所脱獄のためののワイロ作りなど本当にハラハラさせられる。

 

劇中劇を交えながら、物語は進んでいくが、その内容は勇敢なものとなって語られ、ストーリーとのリンクが強烈で見ているものに爽快感を与えてくれる。正直、この劇中劇の絵本のような演出は主人公の心の支えのメタファーかとも思っていた。


とにかく正直なところ、文化の違いを凄まじく感じる一作で、アニメだから良く演出出来ている点もあり、よく出来た良作だと思う。

 

特に戦争の悲惨さを表現する上での淡々とした日常風景は素晴らしかった。

 

総論としては異文化の考え、思想を知る上で、見ておいて損のない一本だと言える。特に女性問題を考える上で、語るべき一本になっているのではないだろうか??