HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

見た目≠心「ワンダー 君は太陽」

見た目では分からない優しさが詰まった一本。

ワンダー 君は太陽

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あらすじはごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。引用元 映画.com


設定は「普通」の10歳の少年の物語。そう、見た目以外は…………


そんな彼を中心に5年生の始まりから終わりまでを描いている。正直、とてもシンプルな映画で、心地よい暖かさを与えてくれる一本だった。


目に見えるものが全てではないという事、友達という大切なもの、誰かを傷つけるという事、そういった道徳的な事柄が説教臭くなく自然に伝わる物語になっている。


というよりも主人公の役割が大きいように見える作品ながら脇を固めるキャラクターの個性が強い。

 

母親、父親、姉どの人物を取ってみてもキャラクターに物語的な必然性があるし、どのキャラクターも魅力的な配置をされている。また、友達付き合いがどれだけ難しいかも脇のキャラクターを通して伝わってくる。(ここでいう脇のキャラというのは姉の友達も含むから、この作品の奥行きの深さには驚かされる)

 

そして、観客は物語の根底に流れる優しい感情に包まれて行く。その内容が本当に素敵で、とても可愛らしい。ついでに道徳的でもある。


ただ、かなり穿った見方をしてしまう自分もいるので、こんなに現実ではハッピーにならないと勝手に思い込んでいる自分もいた。(映画なのだからそんなの気にしなくていいはずなのに……)

 

ともかく、1本の映画の中のクオリティとしてはとても高いものがあり、リアリティも十分にある。特殊メイクもバッチリ決まっていて、なんとも言えない「表情」に仕上がっているし、それを「演技」してみせるのは流石だとしか言いようがない。

 

総論としては全体を通して、若干子供向けの道徳的な映画ではあるものの根底にあるものは優しさであり、十分大人の鑑賞に耐えられるものになっている。むしろ大人が干渉する方が日々の無意識的な差別を感じられるかもしれない。

ただ、少々優しすぎる結末だと言えるかもしれないと感じる意地の悪い私のような奴もいるので、割と万人向けだが、現実の実情を鑑みて、良く見てみてほしいと思った作品だった。