HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

圧倒的画面内情報量「犬ヶ島」

圧倒的画面内情報量とその美しさ。

犬ヶ島

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あらすじは近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かう。引用元 映画.com


とにかく画面内の情報量とその内容の質の高さに驚かされるストップモーションアニメだった。


制作に四年もの歳月をかけて作り上げられた世界観はとにかく、魅力的な近未来日本に仕上がっていた。


内容は犬を巡ったある意味荒唐無稽な内容で、こんな話ある訳ないと思わされる設定に、ただただ「絵」の魅力で無理を押し通す。


それを可能にし、むしろその無茶苦茶さ加減を魅力とする手腕は素晴らしいとしか言いようがない。とにかくその世界観に圧倒され、魅了される。場面場面でのショットが本当にその空気感を作り出していて、物語に深みが出ている。


ストーリーはある意味、シンプルだが、話運びは軽やかだし、台詞選びも素敵なものが多い。また、アニメーションならではのコメディカルな演出や見栄を張るシーンが特徴的に盛り込まれていて楽しいところが盛りだくさんだ。


さらに日本映画リスペクトシーンが多々あり、監督が作り出したい世界観が本当に素敵に思えた。


キャラクターは個性的な面子ばかりで、とても良いし、感情の揺れ動きがバッチリ描かれていてこれまた良かった。また、マペット故のデフォルト化されたキャラクター造形が細い良い仕事をしており、愛おしい出来に仕上がっている。


また、画面いっぱいに散りばめられた魅力的な情報の数々がとにかくクスリとさせられる。ある意味情報過多だが、ここは好みが別れるだろうが何度も見たくなる出来だと思う。特に日本語で描かれている落書きの言葉なんかとても良い。


とにかく世界観が本当に独創的で、ある意味この世界感が受け付けないなら初めから無理な決して万人受けはしない内容だが、ハマる人はとことんハマる内容になっている。

 

総論としてはある意味、完全にぶっ飛んだ世界観を楽しめるかどうかに掛かってくる作品だと思う。近未来の日本のゴミの島で犬達が隔離されるという極めて、奇妙な物語を緻密に作り込んだ作品を面白いと思えるかどうかだ。

 

最低でも私には、ここまで作り込んだストップモーションアニメは製作陣の愛情を感じずにはいられない出来栄えだった。