HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

痛みが見える映画「世界にひとつのプレイブック」

主人公の痛みをありありと見せてくる映画。

世界にひとつのプレイブック

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あらすじは妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニーに出会う。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパットだったが…… 引用元 映画.com


ラブロマンス物に分類されるタイプの作品だが、主人公は前の奥さんに未練タラタラで最近精神病院から出てきたばかり、そんな時のひょんな出会いからティファニーというかなり際どい女性と知り合う。


この物語は躁鬱病の主人公とちょっと荒れているティファニーとの物語なのだが、二人の変人描写、というかもうどうしようもない感情が爆発する瞬間が素敵だった。


ある意味喧嘩をしているのだが、お互いの心の距離を探り合っていて、とても可愛らしいコミュニケーションだった。

 

それが痛々しい時もあるけれど、それだからこそ観客に響く物があるというような強い芝居が見られれた。


その手段として中盤以降ある取引と交換に「ダンス」を二人ですることになるのだが、これが二人の距離を物理的にも精神的にも縮めている。


また、脇を固めるキャラクター描写もユニークだが、ギャンブル狂の父親が物語を何度も前進させていてよかった。


ストーリーも無理なく、進んでいながらキャラクター性を掘り出していて、上手い構成だったと言える。特にティファニーの会話の構成は見事で、敵対者として登場するようでもありながら、内面にひどく訴えてくる台詞を言っていたりする。


普通のラブロマンスよりも、変わった人をテーマにおいているからか、正直着地は難しいかと思ったが、綺麗に収まっていて見事だった。

 

総論としては少し変わった人々・痛みを味わった人々の恋愛模様をキッチリと描きこみ、それでいて綺麗な脚本に落とし込んだのは見事だと思う。とにかくステキな終わり方だった。