HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

就活という通過儀礼「何者」

就活という一種の通過儀礼の物語。

「何者」

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あらすじは演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。22歳・大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就職活動に励むが、人間関係は徐々に変化していく。引用元 映画.com


五人の人物が就活に向けて、集団で対策するというのが軸であるが、この基本骨格がガラガラと崩れてくる。

 

とにかく彼らの関係性がなんとも微妙な関係性であったが故に、微妙に「内定」というものによって左右されるのはなんともまあリアルだった。最低でも就活をトランプのダウトだと言う例えが劇中でも出てくるが、それが絶妙にこの関係性を表しているようで、嘘と本当に満ちている。


というか就活という見たくない現実がありありと見せつけられ、リアリティある演出で、ある意味しんどくなる瞬間もあった。


SNS時代の演出が凝っていて、なかなかに厳しい心情表現になっていた。とにかく、メールアドレスから逆算して特定するとか気持ち悪い。

というか鍵垢で愚痴るか、それ専用のメールアドレスを取って、裏垢にするべきだろ……

 


そして、全員ある秘密があると言うか、その点が意外とビックリさせられた。ここの部分は上手いと思わされた。そういえば、そう言えばそうじゃないとおかしいのか……


主人公の性格の悪さはある意味、観客の視点であり、なかなか思うところがあった。ここを強力に魅せてくれるのは意地が悪いが、そこも面白みだからある意味良かったが、何度も見返したり客観視したりするのはキツイ。


ちなみに音楽担当の米津玄師さんは作品関係なく、現代性を象徴していてある意味、特別に感じた。

 

総論としてとにかく、就活という大きな流れの中で「自分」というものは何かという問いかけをしてる作品だった。意外と短い時間で、このキツイ現実を叩き付けてくるのは、上手い出来栄えだったとも言える。