HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

直視できない現実 「子宮に沈める」

実際にあった最悪の事件を元に作られて、ちょっと直視できない映画。

「子宮に沈める」

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由希子(伊澤恵美子)は、娘の幸(土屋希乃)と蒼空(土屋瑛輝)と夫の4人家族。だが、夫はめったに帰宅することなく、彼女がたった一人で幼い娘と息子の世話と家事に明け暮れる毎日。結局一方的に夫に離婚を言い渡された由季子は、子ども2人を連れてアパートで新生活をスタートさせ、良き母であろうと奮闘するものの……。 引用元 シネマトゥデイ


序盤はなんて事ない普通の家族(姉と弟)を演じているように見えるが、少しずつ綻びが見えてくる。


特に旦那との関係性がうまくいっていないことが分かった所から少しずつ映画の流れが変になって行く。


昔の女友達と子供のいる自分の自由の違い、優しさを振りまくのが当たり前の自分、不倫相手との関係……


全てが嫌な方向に傾き、突然訪れるネグレクト……


母親の部屋からの失踪、ガムテープで塞がれたドア、物で散乱する部屋、食べ物がほとんどない部屋、ハエの羽ばたきの音たち。


そんな最悪のなかオムツも取れていない弟のために必死で努力する姉。だが小学校にも上がっていないだろうその歳ではどうすることもできない。


正直、床に散乱した粉ミルクを必死に哺乳瓶に入れようとするシーンなど、まともに見れなかった。


そしてそんな幼子には当然訪れる悲しすぎ結末。


そこに帰還する母親と見たくないシーンの連続。直接的表現は避けてはいるが最悪だ。

タイトルにもある子宮というのが、どういう比喩表現なのか考えさせられるが良い意味ではないのは確かだ。


実際にあった話だとは思いたくない。あまりにも酷いこんな体験は映画だけで十分だ。

 

唯一の救いは本当に子役の演技が可愛く、そしてとても上手かった事だろう。これは本当に見事だった。

 

ただ、実際の内容はその辺のホラー映画の何倍も恐ろしい話で、映画だから客観的に見ることができた。(たまには本当に恐ろしいものも見ておこう)

 

総論としては胸糞悪い終わり方をする最低映画だとなじりたくなる気持ちもわかるが、丁寧にこの事件に向き合い真剣に演技してみせた映画だった。特に子役の芝居は本当に自然だった。