HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

悪夢のような事実「スポットライト 世紀のスクープ」

悪夢のような衝撃的な事実をベースにした物語。スポットライト 世紀のスクープ

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あらすじは2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した。引用元 映画.com


教会という神聖な場所で起こったあまりにも凄惨な事件を新聞記者達が、その真相に迫って行くという作品。

 


正直、直接的表現は避けられ、間接的表現で何があったのかを匂わせざるをえないほど酷い。


教会というものが日本ではそこまで権力を握ってはいないが、ことアメリカではそうは言ってられない。


救いの場としての教会が隠蔽する側に回った時にどれほどの凶悪さを持つのか、見せつけられた映画でもあった。


特に少しずつ、教会の悪事が露見するシーンではちょっと見ていられないし、想像したくない。(しかしこれが事実だ)


そして、信仰と教会の密接な関係故に、この行為はまさに神父からの信仰の証と捉えてさせる最悪の方法だ。


しかも子供を相手に、つまり社会的に弱者を相手に強者がその尊厳を奪いとる事を意味している。あまりにも酷い。


そこに新聞記事達が立ち向かう訳だが、教会という強力な組織相手にとても苦戦を強いられる。


なぜなら、教会は「正義」の象徴だからだ。それを前提で考えている人間が無自覚に教会の味方をしている。


それをなんとか戦いを挑もうとするこの精神こそまさに真のジャーナリズム精神だと言える。

また、そのジャーナリズム精神を自らに問いかけるシーンはなんとも言えない後味があった。


エンターテイメント的にも優れた作品だが、直接表現こそないがこの惨劇はあまりに酷い。

 

総論としてはこれが嘘なら単純に楽しめるエンターテイメント映画であるが、事実であるがゆえに心の奥底に何か引っかかりを残す映画になった。単純な新聞記者が悪を暴くという構造にはならず、キリスト教圏での教会とはなんなのかと考えさせられる一本になった。