HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

敵対者との和解「ヒックとドラゴン」

敵対している存在に純粋に、向き合うことは難しいことです。それが固定概念になっていれば尚更、立ち向かうことは困難です。


しかしこの映画はその概念そのものを一人の少年の手によって覆す作品です。

ヒックとドラゴン

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あらすじは弱虫なバイキングの少年ヒックはある日、傷を負ったドラゴンと出会う。天敵であるはずの2人は秘密の友情を育み、やがてバイキング一族の未来をも変えてしまう奇跡を起こす。引用元 映画.com


それは「暴力」としての「力」ではなく、「対話」できる対象として敵対者を描いています。

 

しかし、そう簡単にはいかないながら、物語は進んで行くことになります。ここでの理解できると思っている人間側の目線がなんとも言えません。

 

しかし、今まで、敵対者と戦って生き抜いて来た歴史があることも確かで、それがなんとも言えないディスコミュニケーションを生み出します。

 

ここは事実上親子の会話として描かれているのですが、まさにこのテーマでなくても通じるものがある内容でした。

 

また、主人公の成長譚として見るときにとても素晴らしいな出来栄えで、他者を理解するという事を綺麗に描いています。

 

あるきっかけで、偶然身につけた力で、対話や対応する力を手に入れた主人公はとても周りから認められることになるのですが、ある地点からそれが問題になって来てしまいます。

 

また、ドラゴンのデザインの良さはこの作品の魅力の一つでしょう。とてもセンスあるドラゴンばかりです。

 

そして、ラストある戦いに巻き込まれるのですが、正しい勝利や行いにも代償がついてくる。それをアニメ映画でも描き切る事に、感動させられました。(それがあることと対になっているのもなんとも粋です)

 

総論としてはとてもレベルの高いアニメーション映画で、他者とは何か?敵対者とは本当はなんなのか?という事を考えさせられる内容でした。そして、和解する事も可能なのではないかと思わせるよく出来た脚本でもありました。