HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

夕日、輝く海を見たことがあるか?「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」

夕日、輝く海を見たことがあるか?

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

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あらすじは命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのもので、中に大金が積まれていたことも知らずに……。道中、残り少ない命の彼らに怖いものなどなく、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になるのだが……。引用元 allcinema ONLINE

 

偶然、死の間際の病室で主人公二人は出会う。そこで、天国では海に輝く夕日の話をする。そして海を見たことがないと独白をし、人生最後のランデブーへと向かうが、盗んだ車がギャングのもので・・・


というような内容なのだが、既視感に溢れる設定かもしれないが、素晴らしい脚本とセルフ回しで持って行かれた。とにかくハードボイルドでカッコイイ。


とても古臭い匂いのする作品だが、真にあるものは確固としてあり、力強く生命賛歌を歌っている。とても、味わい深い内容で死を直前に光り輝く命を見事に描いている。

 

また演出も小洒落ていて、病室でのキリスト像の流れなど見事だとしか言いようがない。

 

また、キャラクターの行動原理というかなぜこんな無茶をしでかしたのか?という疑問にキチンと答えが用意されていて、こんな無茶なのに見ていて深い共感を感じる。(もちろん映画だからというのもあるが、実にカッコ良く仕上がっている)


逃走劇がこの物語の基本だが、まるで人生の縮図のような印象を受けた。物語が心地よいバランスで作られていて、ものの見事に構成されている。もちろん訪れるラストの感動も忘れてはいけない。この適度な観客との距離感が心地よい。

 

総論としては死を目の前にした人間の最後の抵抗を見事に、ハードボイルドに仕上げた作品で、とにかく隠れた名作を発見した気分だ。

天国で話し合う幸せをテーマにした、刹那的な物語ではあるが、それ故に生命賛歌であると感じる内容だった。