HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

オモチャの宿命「トイ・ストーリー3」

オモチャの宿命を見事に描き切った作品。

トイ・ストーリー3

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あらすじはカウボーイ人形のウッディやバズ・ライトイヤーらの持ち主アンディは大学進学が決定し、おもちゃを整理することに。だが母親の手違いなどにより、おもちゃたちは近所の保育園に寄付されてしまう。アンディに捨てられたと思いこみ傷心のおもちゃたちだったが、ウッディはただ一人アンディを信じて保育園からの脱出を試みる。引用元 映画.com


オモチャと遊ぶのは子供時代……そう持ち主はいずれ成長し、遊ぶものは人形から変わってしまう。


そして今作はそんなオモチャの宿命を見事に描き切った映画であり、オモチャの死すら描いている作品になっている。


物語は寄付という形で、一応のオモチャの行き先は提示され、ある意味妥当なストーリーテリングを示されるが、流石ピクサー一癖も二癖もある方向へ進んでいく。


まず、キャラクターの出来は前作前々作から変わらずレベルが高い。それでいて新キャラクター達の出来も本当に見事だ。


それを生き生きと生かす脚本も見事で、寄付先の保育園が物の見事に生かされている。一見楽園のように見える世界がガラリと変わるのは見事としか言いようがない。


またそこでの悪役像が感情豊かに表現されていて見事。あるキャラクターの最初の好印象からゆっくりと本性がわかって行く流れは本当に悪役として理想形。


それでいて、伏線は見事に張り巡らされており、見ていて脚本的に子供向け映画とは思えない出来栄えをしている。本当にピクサーは凄いとしか言いようがない。


また、死の描写がスプラッターではなく、物語終盤に物凄いクオリティで表現され、手と手を繋ぐあのシーンは本当に死というものを覚悟させられるほどに見事だった。


それでいて本作の究極のオチがつくが、シリーズものでここまで完璧に別れを演出することはできないんじゃないかというぐらい素晴らしい出来栄えで終わりを見せていた。


ここのラストカットはまさにこの作品の命題に真剣に考え抜かれたラストであり、本当に見事としか言いようがない。

 

総論としては成長というどうしようもない現実に対して、最高の結末を用意した素晴らしい終わり方をした作品だった。ほとんど完璧と言っていいほどのシリーズの終わらせかたで、本当に秀逸だった。

 

この後に続編があるとは信じられないが、果たしてどうするのか……