HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

他人になれたなら「マルコヴィッチの穴」

もしも他人になれたなら。

マルコヴィッチの穴

f:id:HAL8192:20180726222440j:image

あらすじは定職のない人形使いのクレイグは、新聞の求人欄を見てマンハッタンにあるオフィスビルの7と1/2階にある小さな会社に就職する。文書整理の仕事を得た彼は、ある日落としたファイルを拾おうとキャビネットを動かし、偶然壁に小さなドアを発見する。ドアを開けて穴の中に入った彼は、それが俳優ジョン・マルコヴィッチの脳へと続く穴であることに気付く。引用元 映画.com


ある時主人公は7と1/2階で不思議な空間を発見し、そこでジョン・マルコヴィッチになる方法を見つけ出しことに成功する。という摩訶不思議な物語。


書いてる内容だけでは意味不明だが、見ていても意味がわからないシーンの連続で、誰かに変身するというという不可思議なテーマを扱っている。(頭の中に入り込むと言った方が正しいか)


誰かに成りかわるということを主人公は序盤から人形劇を使って表現していたが、それをひとりの人間単位で行うとどうなるのかを演じ切っている。これは完全に伏線になっていて、マルコヴィッチという人形に入る話になっている。


たしかに誰か別人の体内に入ることは人生観を大きく狂わせる内容で、人生を大きく変える内容になっても持ったく不思議はない。最低でもそう感じるに至るロジカルは見ていて納得のいくものでできている。つまり物語内でのリアリティは保たれている。


少々なぜ変身できるのか、脳内に入れるのかという点は謎に満ちたまま終わり、ラストの一種ホラー的な終わり方もなんとも言えない終わり方だったが、本当の意味で視点を変える世にも奇妙な物語として面白い作品だった。

 

かなり奇抜な作品故人を選ぶが、変身願望の極致にあるような作品で、何者かになりたいと願う人には強く刺さる一本だったろう。たとえば男性になりたいなど。そう言った意味で見てみて倒錯的で面白いと感じる一本ではあった。(ラストのオチのつけ方も不気味で良い)