HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

奇怪な何か…… 「コクソン 哭声」

奇怪な何か……

「コクソン 哭声」

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あらすじは平和なある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男。男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。この事件を担当する村の警官ジョングは、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。引用元 映画.com


主人公は冴えない中年警官で、10歳程度の娘からもそんなに尊敬もされていない。韓国の田舎町に住むごく普通の男。


そんないつもの日常の中に殺人事件が紛れ込んで……というところから始まるが、序盤は普通の殺人事件ものかと思わせておいて、國村隼演じる山の中にひとり住む日本人が本当に奇妙な展開を見せてくれる。


この日本人が本当に奇怪。只者でないのだけは分かるが、それ以上のことは分からない。下手すると映画鑑賞後まで、あの日本人の本当の正体は不明のままだ。


物語は徐々にこの日本人と絡みつつ、殺人の数も増え、その証のようなもの(発疹)が見つかり、幻覚キノコ説が浮上するが、死に方が尋常じゃない。


そして、自分の娘にこの発疹が現れ、パニックに陥って、祈祷師を親戚筋から呼び寄せることになるのが中盤の見せ場。本当にここの娘の狂い方が説明台詞抜きに良い。


ここから、ありとあらゆることが奇々怪々に進んで行く、死体、儀式、謎の女、聖書からの引用、三度啼く鶏……


全てが複雑に絡み合い、最初の牧歌的な雰囲気など、どこに行ったかわからないほどの恐怖に満ちた終わり方をする。


そして、推測はいくつもできる終わり方が印象的だったが、聖書がやはりこの物語を読み解く鍵か?


よそ者を端的に悪とするか?それとも未知のものを受け入れるか?それが問題だ。

 

総論としては後味は爽快ではなく、謎が残る終わり方だったが、とにかく異国から来た人物に対するあの奇妙な目線は恐怖につながるなと心底思わされた。あのキャラクター作りが勝負の分かれ目だったと言える。オチは考えさせられるが、複数の答えが残る方が本作らしく良いのかもしれない。