HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

クンちゃんの成長譚! 「未来のミライ」

クンちゃんの成長譚!

未来のミライ

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あらすじは甘えん坊の4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきた成長した妹ミライの2人が繰り広げる不思議な冒険を通して、さまざまな家族の愛のかたちを描く。とある都会の片隅。小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。引用元 映画.com


大スペクタクルの冒険活劇を期待して鑑賞すると少しガッカリするかもしれないが、不思議な一軒家その中での庭での物語としてみるとかなり良かった。


クンちゃんの子供特有の自我の持ち方とその幼さをしっかりと描きつつ、クンちゃんの成長を促す心理的物語が繰り広げられる。


そのため、現実で起きていること自体の大きさは本当に小さな出来事だが、クンちゃんの内面をしっかりと描きこんでいるとも言える。


説明台詞は最後にまとめてやってきて、これまでの話を要約するように来るのが少々飲み込みづらい構造になっているが……


また、ロジックの面でこの現象の説明が殆ど無いというか、説明がほぼないが、それはまあこういう話だということで、飲み込めないこともない。


絵のタッチは異常なほど繊細でみずみずしく描かれており、流石スタジオ地図といったレベルに仕上がっている。


それでいて、声優陣もなかなか悪くなく、歌手の星野源が父親役として出ているが、彼の演技が自然で素晴らしかった。(もちろんクンちゃんも)


音楽の使い方も素晴らしく、山下達郎の音楽的センスがとても良かった。オープニングとエンドロールでの使い方は見事。


クンちゃんの成長を楽しめる物語で、見て面白いと思う年代層がちょっと俯瞰視点で見れるようになってからだとは思うが、駄作では決してないと思う。

 

総論としては楽しめる人が限られた作品であるように感じた。もとからマーケットに低年齢の子供は入っていないように感じられ、また大人もアニメーションの上での整合性を追求するタイプの人には向かない出来になっているように感じた。ただ、そこを除けばキチンとして成長譚としてなっていて、楽しめる事には楽しめるようになっている。私は、楽しめた。