完璧な「LEGO」映画。
「LEGO(R)ムービー」
あらすじは特徴もなく、ただマニュアル通りの日常を繰り返すことになんの疑問も抱いていない平凡なLEGOフィギュアの作業員エメットは、ひょんなことから世界を救う「選ばれし者」と間違われてしまい、LEGOワールドを思うがままに支配しようと企むおしごと大王の野望を阻止する冒険に出るはめに。ヒーローになる覚悟も自覚もないエメットだったが、世界を救うため個性的な仲間や人気ヒーローたちと悪に立ち向かっていく。引用元 映画.com
一度でも、「LEGO」の楽しさを知っている人には是非オススメの作品。
物語はコメディ的でハチャメチャだが、それらが「LEGO」らしさを醸し出しており、なおかつそれが壮大な伏線になっている。
物語全体がスピード感をあふれさせ、終始楽しさを保ち、アクション性を満載に載せ、感動まで持って来させる。
それでいて壮大な伏線も用意してあり、見ているものに衝撃的な展開を与えている。ここのロジックが見事に物語を引っ張ていて、この破茶滅茶な物語を成立させている。
主人公の「普通」ぶりには驚かされるほどだが、それよりも大きく魅力になっている。ワイルドガールもまた魅力的なキャラクターで、完全にイケている。
その他も本当に沢山のキャラクターが登場し、全体的にキャラクターの山盛りになっているが、ある工夫というか裏技的手法で、区別が付きやすい。(わざと一部例外もいるが)
音楽も劇中歌もキメにキメていて、壮大な曲で、一度聞いたら耳から離れない曲でこれまた良い。
そして、オモチャが元の作品故、組み立てシーンが大量に入り、これが非常に心地よいくらいにハイスピードで組み立てられて、見ていて爽快になる。この映像シーンの出来栄えが非常に良く、その場にあるものでなんでも作ってしまうのはこの作品ならではだろう。
特にラストのオチは「LEGO」ならではであり、笑いを誘うが、素晴らしいオチだと思う。あのオチに向かって全ては突き進んでいるが、それが最高に本作を質の高いものに仕上げている。
総論としては大人の鑑賞にも十分耐えられる出来栄えの作品に仕上がっており、それでいてコメディ的にもストーリー的にも非常によく出来た作りになっている。特にオチが最高にクールでこれぞ「LEGO」といった出来栄えになっている。本当に良作だ。