HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

没入型メソッド演技「アクタージュ」

没入型メソッド演技。

「アクタージュ」

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あらすじは女優を目指す女子高生・夜凪は有名芸能事務所スターズのオーディションで天才的な芝居をするも不合格。それは彼女の危険な演技法に理由があった。しかし、夜凪の才能に魅せられた映画監督・黒山が役者の世界に誘う!!

 

現在のジャンプで掲載されている、新人女優の成長物。ガラスの仮面現代版と言ってもいいだろう。

 

特徴としては現代らしく、貧乏以外欠点が少ない事が挙げられるが、そんな事で女優になれるはずがないのでまあ漫画的に耐えられるリアリティラインだと思う。

 

むしろ長所の役に没入し過ぎてしまう演技の方が漫画的で、ここがこの漫画の面白いところだ。とにかく過剰なほど、真剣に演技させているところから生み出される演技の幅は面白い。

 

それでいてリアリティライン、ギリギリのラインで演出される演技一つ一つがバランス良く作られている。むしろ主人公が場を食っているシーンもあるくらいだ。

 

例えば始めて親に料理を作った日の演技など、その演じ方は「不器用」を完璧に演じ分けるという天性の才能を見せる。

 

少々、強い主人公推しではあるが、あまりのメソッド演技の強さにコントロール出来ていないのをどう今後コントロールするすべを、共演者から盗むのか?という点が見どころである。

 

主人公の天才性が発揮されるのはジャンプの伝統だが、漫画好きとして結構気に入ってる設定でもある。

 

メソッド演技というものの才能に一生を振り回されるのか?それともそれを武器に変えるのか?

 

ライバルも魅力的で、完全に主人公と反対の演技でのし上がった、女優というのも魅力だ。(観客の視線を真っ先に計算して考える演技法)

 

まだまだ未熟な内容の漫画だが、将来的に化けてほしい一作になっている。

 

総論としてはメソッド演技を武器に、芸能界の荒波を見事に乗り越えようとする作品内容になっていて、その才能を爆発させる時が物凄くカッコいい決め絵になっている漫画だ。まだ3巻しか出ていないため是非応援して欲しい作品だ。