HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

ネイティヴアメリカン保留地「ウインド・リバー」

ネイティヴアメリカン保留地。

ウインド・リバー

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ネイティヴアメリカン保留地。聞きなれない言葉だが、重要な意味を持つ言葉。白人が暮らすために追い出していった場所という意味だ。


そこでの惨劇をじっくりと描いている。まさに土地の持つ力をありありと見せつける映画だった。

 

あらすじはネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。引用元 映画.com


春でもマイナス20度にもなる土地で、少女の死体がハンターによって見つかったことから始まるが、これが全くのデタラメではなく真実に基づいた話となっている。(もちろん映画的脚色があるが)


そこにFBIの女性捜査官が単独でやってくるところが物語の始まりだが、彼女はこの極寒で活動できるほどの装備をしていない。


そこで、もう一人の主人公(ハンター)の娘の服を着ることになるが、これが大きな意味を持つ。(故に主人公は彼女を守る事につながる)


そして、鑑識から死因が分かるが、強姦と暴行は立証できるが、最終的な死因は肺が凍り破裂した事による肺出血であり、FBIの手には捜査権は渡らず、6人しかいない警察に委ねられる事になる。


それを阻止するためハンターとタッグを組んで捜査にあたっていく。


そこで目にするものは子を失った悲しみ、こんな土地で薬に手を出すしかない現実、そして凶暴な犯人像。そして何故ハンターが協力してくれるかの本当の理由。


ネタバレになるので多くは語れないが、この極寒の土地の呪いのような場所で生きるしかない人々の苦悩が極限まで描きこまれていた。


そしてラスト、ある一つのきっかけから全ては破綻し、決壊する。その素晴らしいとも言えるショットは見ものだ。


そして最後ハンターが下した決断。なんとも言えない後味で物語は終わっていく。


結局、捜査官の温かな精神が力強かったという綿密なシナリオで幕を閉じた。

 

総論としてはネイティヴアメリカン保留地という特殊な場所で起こる、最低最悪な出来事を真剣に真正面から捉え、切り込んで描いた意欲作と言ったところでもあり、エンターテイメントとしてもしっかりしている。そしてこれが実話を元に作られている事を忘れてはいけない。