HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

最初期のタイムリープ物 「はるかリフレイン」

最初期のタイムリープ物。

「はるかリフレイン」

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(あらすじ)恋人・啓太はいつも目の前で死んでしまう―――。高校に進学したばかりの女の子はるかは、啓太の交通事故の二日前にタイムスリップできることに気付く。最悪の事態をこんどこそ回避するために、彼女は一人立ち上がる。恋人の死とタイムスリップを幾度も繰り返すはるか。そして最後に彼女が下した決断とは! ? 苦く切なくアイロニカルな、青春SFラブコメディです。引用元 Amazon

 

1998年に単行本として出てから、復刊ドットコムで2016年に18年越しで復活した一冊。漫画ではタイムリープが珍しい時代での作品。

 

進研ゼミの高一チャレンジに連載されていた読者層が限られた作品でいわゆるタイムリープ物であるため、かなり面白い制約がかかっている作品に仕上がっていた。

 

タイムリープそのものはごく普通の導入から始まるが、コメディタッチで、テンポがとても良く、喜劇として語られる。

 

本当に人死が出てくる話なのだが、ここでも基本的にコメディ的に話が進んでいくので、すいすい読んでいきやすい。

 

物語はタイムリープの元祖と言ってもいいような進み方をしており、今読むと少々物足りないものがあるかもしれないが、基礎はしっかりとしているのでその点は安心だ。

 

ただSF的には話がちょっとオカルト的になっているのが気になる人が出て来るかもしれない。

 

そして何よりラストのあのオチ。あのオチがまあ良くやってのけたと言わんばかりのオチで、ネタバレになるから書けはしないが好きな人は好きだが嫌いな人はとことん嫌いだろう。

 

このオチがこの作品の全てを担っていて、今でも復刊されるに至る原因だとも言えるので、気になる人は買って読んでもらいたい。この時代に良くやってのけたと思うだろう。

 

総論としてはもう十分に古臭い漫画だが、復刊されるだけあって、抑えるところは抑えてある印象だ。それでいて、見事なラスト……これをこの時代に書いていたとは時間物は奥が深い。