HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

放送はそれでも終わらないといけない 「ラヂオの時間」

放送はそれでも終わらないといけない。

ラヂオの時間

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あらすじは生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。引用元 allcinema ONLINE


普通の主婦である主人公が、脚本を手がけた作品で、ラジオドラマに初参加することになるが、とある大物女優のわがままで脚本が変えられ、そこから雪崩のように脚本がねじ曲がっていくお話。


とにかく、業界の闇というかとらあえず、番組を成立させないといけないという展開が肝となっていて、少々強引な物言いは簡単に通ってしまうそれでいて、まだ素人同然の主人公にはどうすることもできない。これが雪だるま式に脚本が変えられていく。


このドタバタ劇が非常によくできており、今でも脚本の質は高いと思われる。ラジオドラマならではのその場その場での急場しのぎが非常によくできていて、綱渡りのように物語になっている。よくこんな放送事故ギリギリができるものだ。


急場をしのいだと思ったら、また脚本に穴が見つかってという具合に、物語が進むのはスリリングで面白い。これが畳み掛けるように襲いかかってきて、話がどんどんと膨らんでいく。


各キャラクターごとに見せ場があって、非常に困った役柄を演じている。特に大物女優のわがままっぷりはたまらない。


そしてそんな状態でもプロ根性を見せ、なんとか物語に決着をつけようとする姿には感動させられた。


現実の世界ではこんなに脚本をいじられることはないと思いたいが、実際にはどうなのか、わからないのが恐ろしい所だ。(流石にここまではないだろうが実体験が元にある話らしいので……)


とにかく、ラジオドラマと言う舞台の上で急場を強引に防ぎつつ、それでいて、ラストに向かってきっちり進んでいく物語として好感が持てた。

 

総論としては、とてもスリリングで楽しめる内容だが、これが実際に一部分でも起こって居ると思うとちょっと悔しくなる。監督に最終編集権利がないと言う映画業界の闇も思い出してしまう作品だった。