HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

この世で最も楽しい遊び相手 「よつばと!」

この世で最も楽しい遊び相手。

よつばと!

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自論だが、この世で最も面白い「遊び」をしているのは「子供」だと思っている。

 

そんな「子供」というものを完全に創り上げた作品が本作だ。とにかく明るく楽しく、元気いっぱいで、それでいて突拍子もない事を平気でするそんな「子供」を完全にこの漫画の世界で創り込んでいて、読んでいてまるで保護者にでもなったかのような錯覚を覚える。

 

この本は主人公よつばの引っ越して来てからの日常を見せてくれるが、本当にユーモラスで、温かみのある内容になっていて、心が病んだ時などの処方箋としてその辺の抗不安薬よりも効果が期待できる。

 

ある意味、小学校に上がる前、子育ての最も楽しい部分のみを抽出しているような多幸感溢れる内容で、本当に優しい世界が広がっている。

 

それでいて、どのキャラクターにも独特の魅力があり、こんな現実があったらどんなに幸せかとすら思わせてくる。よつばの父ちゃんの優しさ、ジャンボの面倒見の良さ、隣の家の綾瀬家三姉妹の長女のお調子者っぷり、次女の天然さ、三女の大胆さ。

 

そしてそんな三姉妹の母のちょっぴりドライで天然な感じがたまらない。あとついでに綾瀬家の父の大らかさも良い。(影が薄いとも言える)

 

そして正義の味方のロボット、段ボールのダンボー(原動力はお金)とその開発者、みうら。その他大勢の面白い人々に囲まれた日常は素晴らしい。(やんだが居ても)

 

この物語は主人公のよつばの始めての体験や感動、独特の視点での物の捉え方をよつばという存在と共に味わっていくことになる。もはや、いわゆる日常系の究極とも言えるだろう。(作者の前作のあずまんが日和よりも更に日常に特化させた内容になっている)

 

まあ、「子供」という独特の視点を持った人間が、ドタバタとはしゃぎ回るのをハタから見ている分には最高に楽しい。そういった感覚を味わえるのがこの一作だ。

 

総論としては、「子供」という特殊な生き物と「大人」になってから真剣に「遊ぶ」機会など、なくなってくる。そんななか、童心を思い出させてくれるような、保護者としてそっと見守るようなそんな体験をさせてくれるのがこの作品だ。