HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

一人映画の楽しみ!「木根さんの1人でキネマ」

一人映画の楽しみ!

「木根さんの1人でキネマ」

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映画は複数人で見る方が邪道だ!とでも言わん限りの「おひとり様」っぷりで映画を鑑賞し、自身の感想ブログにその映画の評価をつけるというアラサー女性の日常を描いている作品。

 

基本は一話につき一本の映画について取り上げ、ああでもないこうでもないとうなりながら、映画の感想を語るというスタイルを取っている。基本的に取り上げる映画は往年の名作や刊行時期に流行っていた作品を語っている。また映画ファンあるあるや妙なこだわりを見せたりするのをさらけ出している。例えばシュリンクされたままのDVDが棚済みされ、さらに記念盤の同じタイトルのDVDまで購入してしまうなど、映画好きのあるあるをよく理解して描かれている。

 

また、どちらかというと重いテーマのカンヌ系よりも頭の中空っぽにして、見るようなアクションやホラーを好んでいて、それでいて映画への変なこだわりは人一倍強いのが何とも言えない。

 

こんな主人公なのだが、設定の上ではバリバリのキャリアウーマンで、仕事はできる設定になっているが、周囲には自分が映画マニアであることは隠し通しているという設定で、そのギャップに笑わされる。というか職場での映画談議になった際に、心の中の声が明らかに映画マニアの嫌な一面が存分に出ていて、最高だった。

 

こんな主人公になった理由は物語の中で語られるが、その理由がなんともまあ、映画マニア的で素晴らしい。この理由が最初のお話に収録されておりそれは無料公開されているので、気になったら読んでいただきたい。子供のころ初めて、日曜洋画劇場である映画を見たことをきっかけに映画という沼にのめりこんでしまうが、これが実によく描けている。

manga-park.com

そして、大人になり、社会人の財力を遺憾なく発揮して、どっぷりと映画というものにのめりこんで、行く姿は正直、面白いが婚期を逃してしまったアラサー女性というものの象徴でもあるので、こうはなりたくないな~と思ってしまう。あまりにも話に共感出来てしまうので、ちょっと将来が心配になってくる。(確かに異性よりも映画の方が魅力的なのは痛いほどよくわかる)

 

実に、映画マニア向けの漫画になっていてレベルの高いギャグセンスとあるあるネタにやられるが、意外と読みやすいように構成されていたり、程よくバランスの取れた解説がされていたりと、割と漫画としての完成度も高い。

 

とにかく映画マニアを自称するような人種にはぴったりの作品なので、ぜひ読んで欲しい。