HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

コミュニケーションって何だ?「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

コミュニケーションって何だ?

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

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あらすじは"自分の名前が言えない"大島志乃。
そんな彼女にも、高校に入って初めての友達が出来た。 ぎこちなさ100%コミュニケーションが始まるーー。 いつも後から遅れて浮かぶ、ぴったりな言葉。 さて、青春は不器用なヤツにも光り輝く……のか?

 

この作品は簡単に言ってしまえば吃音・どもりと言ったものを取り扱っているが、文中でそのような単語が出ることはほぼなく、一個人のディスコミュニケーションを取り扱った名作漫画だ。(作者もただの吃音漫画としては見て欲しくないと書いている)

 

元々作者の実体験を「志乃ちゃん」というキャラクターをとして、表現された作品で、自分の名前が分かっているが、上手く自分の名前が発音できない吃音の難発型に当てはまる性質を持っている。吃音には簡単に言うと連発型と難発型があり、連発型は「ぼぼぼぼくは、おおおにぎりが…」というタイプで、難発型は「……っ………」と最初の音が上手くでないタイプである。

 

この「志乃ちゃん」が高校に入学して、前日から練習していた自己紹介で失敗したところから物語が始まる。

 

個人的にたとえ架空のキャラクターとは言え、自分の実体験をこんな風に描けるのはなかなか勇気のいる描写がいくつか見られた。

 

そんな中で、初めて友人ができるが、この関係がこの物語の中心にあって、吃音というのもキーではあるが、人間関係を行なっていく上での相手とのコミュニケーションの取り方が本題になっている作品だと思う。

 

このコミュニケーションがかなり青春していて、実際にはなかったことなんだろうな、作者のこうありたかったというもので、溢れているが、そこに冷静な目線もしっかりと入ってきていて、これは凄い作品だと思う。

 

特に最後の演奏の歌詞の内容とその背景、誰に向けられたメッセージかということを考えると素晴らしいし、そのアンサーとしてのある意味この作品の最高の独白はものの見事!

 

是非、漫画で読んで見てほしい。

 

それとこの作品は実写映画化されていて、割と評判が良い。正直この漫画の出来栄えが良すぎて実写化に不安があるが、見てみよう。(実写化映えはしそうではあるが果たして……)