HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

青春ってなんだっけ? 「海が聞こえる」

青春ってなんだっけ?

「海が聞こえる」

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あらすじは高知の進学校から東京の大学に入学した杜崎拓は、東京都武蔵野市吉祥寺駅のホームで武藤里伽子に似た女性を見かける。その後、はじめての夏休みに同窓会のために故郷・高知へと帰省する道中、拓はその高校時代を思い起こす。季節外れに東京から転校して来た里伽子との出会い、ハワイへの修学旅行、里伽子と2人だけの東京旅行、親友と喧嘩別れした文化祭。ほろ苦い記憶をたどりながら、拓は里伽子の存在を振り返っていく。今回は引用元がウィキペディアなので悪しからず……

 

元々はジブリでの若手推進企画の一環で行われていたテレビドラマ(映画にも属するかな?)

内容はとても時代感のある作品。というか甘酸っぱいにも程がある。いわゆるジブリ作品の枠組みから外れた作品で、実際の実写ドラマにも出来そうな内容ではある。


ただ、アニメーションならではの一種の虚構、ある意味思い出の中にだけある、あの頃「青春」を舞台に作っている。映像の取捨選択や陰影の使い方等の演出。(人間の顔の演技一つでもやはり違ってくる)


内容は絶対に子供向けでもないし、高校生でもちょっと難しいレベルのものがある。昔を懐かしむ同窓会的な見方が最も相応しいと思う。


個人的には田舎に住んでいる主人公の元に突然、東京という異世界からやってきた美しい女性とのなんとも言えない学生時代があまりにも愛おしい。


原作が持つ一種の空気感、理想と現実とのギャップそして変えられない過去……


ある意味、美しく強引で勝気な女性に終始振り回されるという内容であるし、共感できない人には全く刺さらないだろう。(最低でも宮崎さんには違う意味で刺さったみたいだが)


なんと表現していいかわからないが、友情と恋と受験とがぐちゃぐちゃになった学生時代の思い出をとても透明感のある風に描き出していて、それでいてSNSもない時代感であるので、ある意味特別な作品でもある。


クオリティは高いが、収益化に最も苦労したジブリ作品らしく(DVDの特典映像から)この若手推進企画が続かなかったのは悔やまれる。

 

総論としては実写でもいいのでは?と言われてしまいそうな内容だが、アニメーションだからこそできる一種の虚構・空気感が漂っていて素晴らしい内容だった。アニメーションならではの激しさのない異色のジブリ作品だが、かなり質の高い作品だと思っている。個人的にはジブリの中でも特に好き……