HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

解剖という新たな手段でのサスペンス物。 「ジェーン・ドウの解剖」

解剖という新たな手段でのサスペンス物。

ジェーン・ドウの解剖

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あらすじはバージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。 引用元 映画.com


ある一家で正体不明の殺人事件が起き、その中で唯一外傷のない美しい女性死体が見つかり、鑑識にその死体を解剖する事を依頼するが、解剖するにつれて妙な事が起きていくというのが、この物語の肝だ。


正直、ホラーとしてはほどほどに怖い程度で、そこまで恐怖感はないが、解剖という新たな恐怖演出、死因はなんなのか?という謎が魅力的に描けていた。


外傷からは死因は全くわからないと言ってもいいのに、いざ解剖していくとグロ注意というレベルで素晴らしい損傷が見られ、こういった恐怖演出があるのかと思うほどだった。(舌や肺の演出や、血の流れる演出と排水口に向かって流れていくシーンとか素晴らしい)


美しい死体にメスを入れるのは絵的に映えるし、独特の感覚があり、この映画の魅力でもある。こういった解剖をテーマにした作品はなかなかないためグロテスクの面でも特殊な評価ができる。

 

特に解剖とリンクして起こる怪奇現象とそのホラー演出はなかなか見所があった。


短めの作品で、どうしてこうなったのかというのは完璧には説明されないが、十分に面白くサスペンスしている。


ただ、後半に行くにつれて、徐々に主題が解剖からずれ、普通のホラー的に変わって行くのが残念。ある意味理不尽な流れに変わって行くのはなんとも言えない。


終わり方は面白くあるかというとちょっと御都合主義的で、ちょっとあれだが、車に乗せられて終わるこのエンディングと音楽、そして最後の音これは見事!

 

総論としては「解剖」という視点からサスペンス・ホラー演出が素晴らしく、とても珍しい演出で素晴らしかった。ただ、後半は御都合主義の普通のホラーになってしまっているのがちょっと残念だった。