HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

恐ろしき作画技術! 「ピノキオ」

恐ろしき作画技術!

ピノキオ」

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あらすじはコロディ原作の、人間の魂を妖精に入れてもらったあやつり人形のお話。主題歌はディズニーを代表する名曲“星に願いを”。“ピノキオみたいに鼻が伸びるわよ”とは、嘘をついた子供を叱りつける母親の常套句。ずるい狐にダマされて、流転の半生を送るピノキオ。人形芝居一座に売り飛ばされたり、極楽島で遊び呆けているうちに、ロバになってしまったり…。大人の鑑賞にも堪えうる良質のディズニー・アニメ。引用元 allcinema ONLINE


とても1940年というとんでもない昔に作られた作品とは思えないほどの作画技術を誇っている作品。全てのシーンが異常なまでのこだわりを見せていて、当時の不況がある意味有能なアニメーターをディズニースタジオに集結させた結果だと言える。


作画の質は全編にわたって素晴らしく、ゼッペト爺さんの家、町を俯瞰でとるショット、興行師の公演、万博をモデルにしたという島、そして怪物の海!


特に、ピノキオがまだ、紐で吊るされている段階の時の動きと命を与えられてからの動きは本当に行動だけで命を与えられているのが分かる名シーンだ。(興行師の人形との差も見事な対比と言える)


唯一、リアルに描かれている願い星の精霊は一種の別世界感があり、特徴的な光の使い方を使用する事で、特別な存在として魅力が溢れている。


また、海のシーンはこの作品から約50年後のリトル・マーメイドでも参考にされたほど凝っていて、アニメーターがどれだけ苦労したのかと思うほどだ。


また、とある怪物の描写、つまり海の水しぶき、荒々しさ、凶悪さ、最後の敵として素晴らしく描かれていて本当に良かった。


お話自体は原作からかなり強引に変えてあるし、より寓話の意図が強くなっている。

特に願い星がコオロギのジミニーに「良心」という役割を与えているのは見頃。


数々の誘惑に翻弄されるピノキオに必死で「良心」を教えようとするのは素晴らしい。


ただ、ピノキオがあまりにも純真無垢というか無知な為に起こる悲劇がなんとも言えない。


特に島での悪逆のかぎりは屈指のトラウマシーンと言えるだろう。


とにかく、優れた名作だが、現代では少々お話のテンポが急というか御都合主義的なところが多い。そもそも願い星の精霊からしておかしいが、まあ目をつぶろう。


ただ、ピノキオの目玉である嘘をついたら鼻が伸びるという演出が一箇所のみだったのは意外だった。(ただ、そこの演出は異常なほど出来栄えが良い)

 

また、音楽の使い方、特に主題歌である「星に願いを」は名曲中の名曲で、今後のディズニー作品の指針になったメッセージソングだろう。


そもそも、子供向けの寓話の話、教訓の連続のお話なので、多少物語の構造が歪なのが残念だが、今見ても全くと言って良いほど、アニメーションのクオリティが低くない、むしろ高いと言えるのは流石ディズニーと言ったところか……