HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

最も危険な犯罪都市? 「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」

最も危険な犯罪都市

名探偵コナン 犯人の犯沢さん

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あらすじは犯罪都市、米花町―――世界トップレベルの事件数が発生するこの町に降り立った、漆黒の人影…標的に近づくべく上京してきたようだが、全てが謎に包まれている。その人物の名は…犯人の犯沢さん(仮名)!

 

正直、最高の内輪ネタの作品。国民的な作品とも言える100巻目前の名探偵コナンを題材にしたスピンオフ作品。本当に素晴らしいギャグセンス。

 

まず目の付け所が通常のスピンオフ作品と違い、圧倒的な世界観である。つまるところ、米花町というある死神(小学一年生)が住み着いて、20年近くサザエさん状態にしていることから、異常なまでの殺人事件が発生するというありえない世界観を作り込んでいる。

 

一種のメタギャグ的とも言えるのだが、そこに犯沢さんという殺人計画を起こそうとしているが、いわゆる田舎出身の一般人をその世界に入れてみるというコメディである。

 

これが非常に素晴らしい。死神の存在する世界で、サザエさん状態が繰り広げられた米花町では通常の一般生活など送れるわけがない。

 

まず、一度入ると簡単には出られない。そもそも住む家が事故物件しかない。簡単に転居出来ても、町から出る事はとんでもなく難しい。警察は殺人事件はとんでもなく有能だが、他の通常業務は無能。春のビルの爆発はもはや風流。そして米花町には弾丸をも受け止める女子高生がいる……などなど無茶苦茶な設定だ。

 

しかし、長年あの死神と付き合って来た身としては最高のコメディだ。よく公式がこんな無茶な物語を認めていると思わせるほどに適度に狂っている。

 

そんな世界の中で、なんとかバイトになろうと努力する犯沢さんの小市民感が可愛いらしいし、出て来る小ネタがどれもこれもあの死神好きにはたまらない。特に麻酔針のネタなど、最高だ。

 

ここまで、原作を小馬鹿にしたスピンオフは珍しいと思う。正直、同人誌等になら分からないでもないが、公式がここまでキッチリギャグに向き合っているのはある意味素晴らしい。

 

名探偵物はある意味荒唐無稽な設定になりがちなのをここまで皮肉っているのは逆に賞賛に値する。

 

ちなみに日清食品の人気商品「日清カップヌードルに入っている“謎肉”の正体が分かる、コラボWeb漫画名探偵コナン犯人の犯沢さん〜謎肉の正体〜」は検索をかければ今でも読めるので、是非読んでほしい。(笑わせてもらった)