HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

空を飛ぶという憧れ! 「紅の豚」

空を飛ぶという憧れ!

紅の豚

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あらすじはファシスト党の台頭する1920年代のイタリアを背景に、呪いを受けて“豚”となった中年パイロットの活躍を描く。森山周一郎がシブい声で扮する主人公・ポルコ・ロッソのダンディズムが光る秀作。飛行艇同士によるダイナミックな空中戦や、宮崎自身ファンである各機の細やかな設定も見どころ。飛行艇を操る空賊が横行していた、第一次大戦後のイタリアはアドリア海。賞金稼ぎの飛行艇乗りであるポルコ・ロッソは、空賊たちには天敵の存在。自分の顔を魔法で豚に変えてしまったポルコを何とかやっつけたいと一計を案じた空賊たちは、アメリカからスゴ腕の飛行艇乗りを呼び寄せ、彼に一騎打ちを迫る。引用元 allcinema ONLINE


監督の趣味全開の映画。誰が、アドリア海飛行艇乗りの物語の主人公に豚を選ぶか!(この世に一人しかいないだろう)

 


とにかく、空を飛ぶという快感に満ち溢れた作品で、飛行機という人間を空に飛び立たせる乗り物への愛が素晴らしい。

 


そこにファンタジックな豚という主人公が現れるが、まさに監督本人(自画像はいつも豚)ここまで、見た目ではなく内面でカッコいい主人公はいないだろう。

 


それでいて、台詞回し、行動、飛行艇乗りの腕前、どれを取っても良い。

 


一種、浪漫を求める馬鹿な男の物語にも見えるが、その通りだ。馬鹿が馬鹿な賭けをして、女が呆れ返る話なのだ。しかしそれがいい。

 


正直、飛行機というか戦闘機が大好きだが、人殺しが好きではないというなんとも言えない矛盾を抱えたままクリエイターをやっているため、悪のない死は描かれないあたりちょっとリアリティに欠けるが、そこはアニメーション。その辺の線引きは観客側が勝手にダブルスタンダードを使いこなしている。(まあ御都合主義と制作側が割り切っているところに文句はない)


ヒロインは二人いるといっていいが、大人の魅力と無邪気さの残る無垢な少女との対比が良いとも言える。


ジブリの中では、大人向けというか渋い作品だが、十分に娯楽大作していて見ていて清々しい。

 

特に最後の無人島に大勢で無法者どもが集まって、お祭り騒ぎを繰り広げ、賭け事を空賊が仕切り、ライバルと一騎打ちの戦いを始めるあたり最高だ。本当にアニメ的空中戦が繰り広げられて、あの動きは本当にアクロバットで最高なのに、最後の最後まで本当にもつれ込むあたり馬鹿だなぁと思うが素晴らしい。


また、魔法が解けたのかとか、庭での賭けはどうなったのかなど良い意味で答えを提示しないあたり素敵だ。


また、なぜ主人公が豚なのか一切語られないのも良い。豚だから豚なのだ。


とにかく、豚が飛行機を飛ばし、滑空する映像を映すそれだけで最高に素晴らしい作品だと監督の趣味丸出しで製作されているあたりがとても良い。