HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

神聖なる森と圧倒的な鉄の力の物語 「もののけ姫」

神聖なる森と圧倒的な鉄の力の物語。

もののけ姫

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あらすじは山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ”の村にたどり着く。エボシ御前が率いるその村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。 引用元 allcinema ONLINE


まず世界観設定が良い。昔の鉄がまともに生成され始めたあたりの時代背景と山奥でひっそりと暮らす集落。


そこに訪れるタタリ神……まさしく呪いそのものをビジュアル化した存在。そのタタリ神のせいで主人公は呪いを受け、西に旅に出なくてはならなくなってしまう。(ここで少女から、大切な小刀を受け取る)


この、村を救った英雄を追い出さなくてはならないという現実、広大な自然と音楽が主人公の旅立ちをものの見事に表している。


そこで、戦場にでくわし、呪いのせいもあって、過剰防衛気味に二人も殺してしまう。呪いの力が非常に危険で強力であるという演出。


その後、集落を見つけ一悶着あったのち、そこで知り合った奇妙な男から神が住むという奇妙な森について知る事になる。


このに入る前に人が倒れているのを発見し、救助する事になるが、その時、山犬の傷の手当てをしている不思議な少女と出会う。


結局、奇妙な森の中にはコダマという不思議な妖精のような生物が至る所にいて、深い深い森の中になっている。これがとても鮮やかな色彩で描かれる森で印象的だ。


そして森の中で、シシ神とすれ違う……


その後はスムーズに事が運び、助けた男たちをタタラ場という製鉄所のような集落に返す事に成功するのだが、ここの女性描写が素晴らしい。ジブリ作品は基本的に女性が本当に強くたくましいが本作ではなおのこと素晴らしい。頭領まで女性というから徹底している。


そして、この製鉄というのがなんとも言えな内容になっている。つまりは木々を切り落とし、森を伐採し、燃料に変えるという事なのだ。


そして、あの故郷の森を襲ったタタリ神がこのタタラ場を作ったせいでああなったという事が明かされる。


この後の展開は、主人公のタタラ場へ行き場のない怒りと苦しみ、そんななかタタラ場で、突如やってくる森で見た、彼女通称もののけ姫の襲来……


ここから一気に物語は加速していくが、神聖な森と製鉄という森を削る行為とタタリ神の呪いが見事に合わさって表現されている。ここに乙事主というイノシシの主が軍勢を率いて森を守るため、人間に攻撃を仕掛けようとする。ここで特に主眼するポイントは聖なる森の神シシ神だろう。命を与えも奪いもするその姿は「自然」そのもの。


そんななか人間であるもののけ姫は何をするのか?主人公との出会いが彼女を変えられるか?


物語はかなり残酷な展開で、血みどろの復讐劇を繰り広げられる。その中心にをもののけ姫はいて、主人公はどうするのか?呪われた体でありながら何をなすか……


とても概念的な物語の終結を見せるが、そこに行き着くまでが本当に見事であらすじでは上手くかけないのが悔やまれるが、ある意味神の首を切り落とした事から始まる暴走の殺戮シーンの連続は見事!


そして、御都合主義と言われようがなんだろうが、あの人の手で返すという選択は森との共存を表しているようで良い終わり方だった。(ここはかなり強引だというのは正直な感想)


ちなみに主人公は故郷の村で貰った大切な小刀をもののけ姫にあげてしまうが、これは故郷の恋人との別れともののけ姫への愛を表しているのだろうか?


物語の終わりで、今後二人は住む世界は変わっても会いに行くという約束をして終わるので、物語としては綺麗に終わったと思って良いだろう。